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21.5 ページ38
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合コンは、俺の思っているものとは随分と違っていた。
恐らくメディアのイメージが強い所為で、形式ばったものだと思っていたけど、
みんなで焼肉を食べるという、それだけでも逸脱している感じがして。
だけど、その名の通り、
男同士、女同士で仲良くなろうとするのでは無い事だけは確かだった。
ふと、大野さんをチラッと見ると、横には「清楚」という言葉が似合う女性が少し顔を赤らめて座っている。
2人とも、酔っているらしい。
「あ、そう言えば、和也くんって、大野さんと友達なの？」
「え？
いや、俺の兄が大野さんの後輩で、その関係でね。
なっちゃん、大野さんの事知ってたの？」
「うん。私、大野さんと同じ大学で、今回の合コンで女子を集めてくれないかって言われて。
大野さん、やっぱり彼女欲しいのかな？」
「へぇ……なっちゃん的にはどうなの？
大野さんみたいな人は」
「顔はカッコいい。でも遊び人だって聞くからなぁ、すぐに手放されそうだよね」
遊び人か…。
そういえば兄貴が言ってたな。
大野さんは生粋の遊び人だって。
本気で人を好きになれないって。
それを聞いた時、悲しい奴だと思いながらも心の中では笑ってたけど、、
女の子からもちょっと距離取られてるじゃん。
本当に恋したいならさあ…。
「大野さん。ちょっと…」
やっぱ
「帰りましょ？」
合コンはダメだよね。
「ちょっと、かず！？」
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作者名：syuka x他1人 | 作成日時：2017年7月28日 23時
