19.4 ページ29
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それで帰ってきたのね…、と和也。
呆れているかと思ったが、顔を見るとそうでもなさそうだった。
「潤くん、今どんな状態なんだろう…。
あの子ああ見えて弱いじゃん、メンタr「出かける」
松本のことを想像して怖くなった。
変なこと考えてないだろうかと。
オレは勢いよく家を飛び出す。
ちょうど帰ってきた父親においどした？と聞かれたがごめん後にして！
と叫んで元来た道を
走って、
走って、
走った。
アパートに着くと、持っている合鍵でエントランスを抜け階段を駆け上がる。
「潤！」
バンッ！と勢いで扉を開けると、真っ暗だった。
急いで中に入って電気をつける。
そこには、机の横で倒れている松本がいた。
「ちょ、潤！おい！」
揺さぶり起こそうとする。
んっ、と声を上げた松本がうっすら目を開ける。
「しょお、、さん…」
「大丈夫か…」
「、うん…寝ちゃってた」
喧嘩で叫びあって疲れて寝ていたらしい松本。
腫れた目をそのままにして緩くへへ、と笑う。
その体をぐっと引き上げ抱きしめた。
驚いたようにな、なにと言うのを無視して抱きしめる。
それから目をちゃんと合わせて謝る。
「オレ、自分勝手で…腹立ててごめん。
出ていってごめん。心配してくれたのに…」
彼はううん、と首を横に振る。
オレも、ちゃんと話し合えば良かったのに、勝手にお酒捨てちゃってごめん。と頭を下げた。
その頭を撫でると、その姿勢のまま今度は松本からくっついてきた。
帰ってきてくれてよかった、
と、油断すれば聞こえないほどの声で呟く。
たった1時間ほどしか離れていなかったのに、こうやって離れると会っていなかった時間がすごく長く感じる。
.
もう、泣かせない。
この時、心で誓った。
あ、あと酒もちょっと控える
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作者名：syuka x他1人 | 作成日時：2017年7月28日 23時
