最後の青春時代（S×J）-2nd- (ページ24)

今日:7 hit、昨日:7 hit、合計:150,805 hit

18.3 ページ24

ゲームに没頭したオレたちは、時間も忘れて朝から13時過ぎまでずっとやってた。

時間に気づいた潤くんは

そろそろ休憩しよってんーーーって伸びをする。

母が準備してくれてた昼ごはんを潤くんにあげようと思ってオレは冷蔵庫を指差す。

彼は何？って言いながら冷蔵庫を開けてお目当が何か分かったのかそれを取り出した。

「かずくん食べないの？」

「オレの休日ってこんな感じだから。
いいよあげる」

「いいね、お母さんがご飯作っといてくれるって」

潤くんはリビングのテーブルまで持って来て食べ始めた。うま！って時折大きな声を出して元オレのお昼ご飯を味わっている。

かずくんも一口ってお箸に唐揚げを摘んで出して来たのでパクって食べた。

所謂「あーん」だ

兄貴にもこういうことやるのかな…

もちろんしてても何らおかしくない。

だって2人は恋人なのだから。

ただ、オレと潤くんっていう組み合わせはどうなんだろう。

例えば兄貴の恋人が女の子で、
その彼女と家で2人きりって、オレも無理だしまず兄貴が許さないと思う。

ただ、今回の件でも分かったように兄貴は潤くんを平然とオレに任せてくる。

バイトの件の時もそうだった。

オレは初め、オレなら男を好きになる事は無いから大丈夫だと理解して兄貴がオレに任せてるのかと思っていた。

でも、どうも違うみたいだ。

むしろ、オレが潤くんを好きになるかもしれないというリスクは可能性として考えているかもしれない。

潤くんは男の子にもモテるから。

ただ、兄貴は、

『潤は絶対にオレ以外を好きにならない』

っていう確信を持っているんじゃないかって、最近そう考えるようになってきた。