17.4 ページ21
そして3日目の飲み会
もちろん松本は安定にジュースを飲んでいたが、オレはいつも通りビールを飲みながら宴会の雰囲気を楽しんでいた。
そして安定に
「おい翔！じゃあ潤とちゅーいくかあ！」
この煽りに対してオレも酔っているというのもあっていつも
「おけ。松本ぉ、ちゅーしよー」
「やだやだ、酒臭い近寄んないで」
オレが詰め寄ってこいつが引き離すもしくは逃げるという攻防戦を繰り広げるわけで。
今日は場所が広いだけあって松本が割と真剣に逃げているっていうのは酔った頭でもどうにか考えられた。
部屋の隅まで追い詰めたオレは
壁にもたれて座り込んだ目の前によいしょと腰を下ろす。
「はい、おいで」
「むり」
いつもの感じで手を広げてみるが首をすんごい勢いで横に振る。
はぁってため息をつく。
正直言い出しっぺの奴らはもうオレたちの事はどうでもよくなったらしく、向こうの方でわいわい盛り上がっている。
こっちは部屋の隅の為、今この空間にはオレらのみ。
オレ越しに向こう側を見た松本は、そのことを理解したのか、オレの攻撃を堰き止めていた手をどかした。
「ちょっとだけだよ？」
「はは、潤もちゅーしたかったんだろ？」
「…それは…ちがう」
もうやめてくれ、可愛すぎるってほんとう。
これ以上可愛くなったら色んな衝動を抑制できない、多分
オレは右手で松本の腰を引き寄せそっと口付けた。
リスクと興奮には強い相関がある。
誰かに見られてるんじゃないかって考えるほどもっと欲しくなる、
例えば今とか。
ただ、向こうを気にしだしたこいつは一度キスをしただけでサッと離れた。
「え、もうおわり？」
もっとしたかったーってちょっと悲しんでみると、
「だってちょっとって言ったじゃん」って俯く。
多分、オレは壁側を見てるから分からないけど奥ではオレたちの事を見てる奴らがいるのかもしれない。
じゃあおしまいってオレは立ち上がり、右手を出すと松本も手を取って立ち上がった。
「おっと、」
「お、大丈夫？…わっ」
勢いつけて立った反動でよろける松本を支えると、オレも酔っていたため思いの外力が出ずにそのまま2人で倒れこむ。
「おお！ついににゃんにゃんかぁ！？」
「いけ潤！翔をおそえ！」
上に乗っていた松本と、その光景を見ながらぷはっと吹き出した。
やっぱり、オレは松本とずっと一緒にいたい。
そのまま痛いぐらいに抱きしめてから立ち上がった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 434人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：syuka x他1人 | 作成日時：2017年7月28日 23時
