最後の青春時代（S×J）-2nd- (ページ14)

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16.海とアイスページ14

8月の下旬、大野さんと湘南の方にドライブに連れてってもらえる事になっていた。

予定の前ってウキウキするじゃん

いつものように何持ってこっかなぁって海パンやらを準備をしていると、横から翔さんが

「あの人おそらく海には行かねえぞ」

となんともネガティブ発言。

湘南といえば海じゃんと強気で対抗してみたが、あの人は海に行っても海水浴には興味ない人だから。

とまたネガティブ。

そんな彼は何を準備するわけでもなく(ここオレん家だから当然だけど)動きやすい服装でいいんだよってアイスを食べてた。

「オレもアイス食べる」

「あ、ごめん。これ最後の一個だった」

「えええ！？…それ食べていいか聞いてよ」

「ごめんって、今度買ってくる」

翔さんサイテーって膨れていると、食べかけのアイスを渡された。

…食べかけなんて、誰が欲しいよ…

「ねえねえ、ちょ、あつい」

「潤のベッドが小さいの」

「だからってそんなくっつかないでよ」

この人は普段すごいクールで好青年って感じ何だけど、オレと2人になると割と変態だよね。

かずくんは「兄貴は逸脱してる」とか言ってた。

確かにそうかもしれない。

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「まーつもとくん！おはよー」

アパート前に車を停めてTシャツ短パンビーサンというラフすぎるスタイルで現れた大野さん。

部屋に上がると同時に翔さんを見つけた彼は、あ、いたんだと興味無さそうに呟いた。

「いや、オレも行きますんで…」

「あ、大野さん。
翔さんが、1度家に寄って欲しいらしくて。
いいですか？」

「ああ、、まぁ松本くんのお願いなら許す」

3人で車に乗り、ブーンと翔さんの家まで走らせる。

ちょっと待っててと家に入っていった。