13.ノスタルジア ページ2
新幹線に揺られながら持って来たゲームをぽちぽち…
静岡県ってさぁ、のぞみ止まらないからやだよね。
1時間に3本くらいしか新幹線の本数がないんだ。
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地元の駅に着くと父さんが車で迎えに来てくれた。
大きくなったなぁ潤
と会っていないのはたった4ヶ月なのにまるで何年かぶりのように父さんは話し出した。
大学はどうだとか、友達は出来たかとか、下宿生を持つ親ならではの質問をしてくる。
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「そうそう、彼女いるのか？」
「そういう事聞くの？」
「きになるだろう、お父さんだって潤がどんな子が好きなんだろうとか考えるよ」
「へぇ…」
車から窓の外を眺める。
…父さん達が、息子の恋人は男性ですって知ったらどんな顔をするんだろう。
複雑な気持ちになるのかな…。
車を降りると、懐かしい我が家が目に入った。
ちょっと買い物してくるから先家行っときなと言われその通りにする。
お母さんが元気だった！？とエプロンをして菜箸を持って玄関まで駆け付けた。
今日はご馳走だな。
案の定ご馳走が並べられる。
Uターン就職で既にコッチに帰って来てる姉ちゃんも久しぶりで、家族揃って美味しい昼ご飯を食べた。
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自分の部屋に戻る、そのままにしてくれるのがありがたい。
オレは高校の時の思い出などを繰り返しみながら浸っていた。
「あれ、、コレ…」
見つけたのは、去年の合宿で翔さんに貰った連絡先を書いたメモ。
まだ残してたんだ……
まさか去年の今頃はこんなことになるなんて予想してなかった。
地元の大学に行って
もしくは大学行かずに就職して
そんな事ばかりを考えていたから。
全ては翔さんが変えてくれたんだよね…
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作者名：syuka x他1人 | 作成日時：2017年7月28日 23時
