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「えっ！？大野さん彼女いたんですか！？」
「そ、この間付き合ったの」
「はじめましてぇ、ふふ」
彼女が会いたいと言うから、いいよと返してキャンパス内のカフェで落ち合うと、偶然そこで勉強してた翔くんに鉢合わせた。
驚いたようにオレと彼女を見る翔くん。
きっと今まで特定の女を作ってこなかったオレを知っているからか、目を丸くさせて口をぽかんと開けている。
すると彼女が腕を回してきた。
「さとしくんのお友達ですかぁ？」
なんて猫なで声だよ。
とか言う気もなくて黙ってると翔くんがそうですけど…と警戒したように彼女を見た。
作り笑いを浮かべてじゃあと去って行く彼を、オレは突っ立って見つめていた。
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遠慮してんだろ、ちゃんと言ってくれよ
そんな女大野さんには合いませんよって。
じゃなきゃオレはこのまま彼女と本当に付き合うぞ？…満たされないまま。
その後も他の女とは連絡を切って彼女と会う回数を増やした。
増やせば好きになるかもしれないという浅はかな考えを信じて…ただ、一向にオレは熱い気持ちは湧いてこず、彼女ばかりが本気になる。
誰か、オレを止めてくれよ…
それから翔くんが松本くんのとこで喜怒哀楽しているのを見るたびに切ない気持ちになっていった。
誰かの喜びを自分の喜びに重ね
誰かの痛みを背負ってあげる
そんな翔くんの姿を見て、本当に人を好きになるとはこういう事なのかと実感させられた。
そりゃ、いくら一緒にご飯食べたって、身体を重ねたって、満たされないわけだ。
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「ごめん
理不尽だと罵ってくれていいから、別れよう」
今まで彼女の喜びや悲しみを見てもなんの感情も抱かなかったオレが、このときの彼女の涙には、初めて共感できた。
愛なんて、忘れた。
きっとまたオレは前の生活に逆戻りするだろう。
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紫ティッシュ(プロフ) - 名前変換ができないです。きちんとした名前をそちらでつけるか、変換をできるようにするかをした方がいいと思います。 (2018年7月16日 19時) (
レス) id: 88ce7ec253 (このIDを非表示/違反報告)
香音 - あのーすみません。二宮和也…じゃないですか？ (2017年12月24日 19時) (レス) id: 2ce5a775b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：syuka x他1人 | 作成日時：2017年6月20日 20時
