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「んじゃあ、櫻井は自分の大学でいいよな」
「え、オレここ行きたいんですけど」
一般入試当日に塾からの応援で門前に立つ大学を決める際、塾長には自分の大学に行けと言われたが
どうしても松本の受ける大学に行きたくて懇願した。
一度は、何でそこなんだよと怪訝な顔をされたが、自分のとこも別の日行きますから！と和解し渋々了承してくれた。
.
「せ、先生！！！」
「おおお、松本君！」
まるで偶然出会ったかのように装う。
「なんで先生いるんですか！？」
「塾からの応援。
たまたまこの大学でさ、松本君来るかなと気にして見てたけど、本当に会えるとは」
たまたまなわけない、でも嘘をついた。
じゃないとばれそうだったから。
頑張れよと背中を押して送り出す。
発表の日、待ち構えてた電話が鳴った時はヒヤヒヤしたが、明るい声で「先生オレ受かった！」
を聞いた時は心底安心して、まるで親みたいにあれ忘れるなこれ忘れるなと饒舌になった。
.
「そろそろ告白しようかな、と」
「おお、受かったの！？おめでとーう。
下宿するんだよね、やっぱ引越しの日でしょ」
大野さんは絶対その日だと言い張ってやまない。
でもどう言うタイミングで言うんですかと聞くと、
「敢えて手伝いに行くとかじゃないよ。
やっぱね、女の子は期待させちゃダメだよ、そう言うやり方は。
むしろ逆、その日に普通に連絡すんの。
今何してんの？みたいな。
で、場所はまぁ大学の近くとかでしょ。オレも今近くいるんだけどって言って、会わない？って方向に持って行くわけ。
あくまでも平然を装ってね。
東京に出てきてソワソワしてるところで知り合いに会えるの嬉しいじゃん、そこで一気に畳み掛けるわけよ」
.
「却下だな…」
大野さんだから出来ることだろう。
てかオレの好きなあいつは女の子じゃないんだけどなぁ…
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紫ティッシュ(プロフ) - 名前変換ができないです。きちんとした名前をそちらでつけるか、変換をできるようにするかをした方がいいと思います。 (2018年7月16日 19時) (
レス) id: 88ce7ec253 (このIDを非表示/違反報告)
香音 - あのーすみません。二宮和也…じゃないですか？ (2017年12月24日 19時) (レス) id: 2ce5a775b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：syuka x他1人 | 作成日時：2017年6月20日 20時
