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その話をした次の日、オレは衝撃を受けた。
昨日まで授業中上の空だった松本が、真剣に授業を聞いている。
ノートを取り、マーカーを引き、合間には単語帳を見ている。
何があったのかは聞かなかったけど、昨日の話がきっかけになっているならそれは良かったと思った。
.
そして最終日
「先生！見て！点数！見てください！！」
オレを見つけるや否や物凄い勢いで走って来る松本。
バッと最終テストの結果を広げた。
「…3教科219点。松本君、凄いよ！
6割取れてなかったのに、1週間でここまで伸ばすなんて！」
正直驚きというか、ここまで伸びるとは思わなかった。
いや、3日目からの変わりようを見てる限りは伸びるとは思ってたけど、この伸び率には驚いた。
どうやら、どの生徒よりも伸び率が高かったのは松本らしい。
やったぁ！と素直に喜ぶ彼を見て、オレも嬉しくなる、教えた甲斐があったなぁ、と。
だからか、彼が閉会式で泣いていたのを見た時、何とも言えない胸の苦しさを覚えた。
涙で腫れた目をそのままにオレに1週間ありがとうございましたと挨拶しに来る。
どうしても、何かご褒美をやりたいと思った。
「静岡戻っても、ちゃんと勉強続けるんだぞ」
「先生も静岡来てくださいよ」
「バカかって」
そう言うと言葉を詰まらせる。
一度俯いてから、ですよねと笑って荷物を纏めて後ろを向き、、
オレはほぼ無意識にメモを渡して
「これ、きっとこれからの受験勉強に役立つ。
絶対新幹線の中で開けるんだよ」
と言ってしまった。
松本に、連絡先を教えてしまった。
もう、バレたらこの塾には居られないなと冷静なオレが囁く一方で、このまま二度と松本に会えなくても良いのか？と情熱的なオレが問いかける。
松本から連絡が来た時、誰にも言うなとだけ釘を刺してから、進路の相談などを聞いてやった。
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紫ティッシュ(プロフ) - 名前変換ができないです。きちんとした名前をそちらでつけるか、変換をできるようにするかをした方がいいと思います。 (2018年7月16日 19時) (
レス) id: 88ce7ec253 (このIDを非表示/違反報告)
香音 - あのーすみません。二宮和也…じゃないですか？ (2017年12月24日 19時) (レス) id: 2ce5a775b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：syuka x他1人 | 作成日時：2017年6月20日 20時
