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あれは高3の夏休み
塾の夏合宿に参加した時だった。
当時静岡に住んでいたオレは、合宿だとしても東京に行くのは緊張の連続で。
1週間、朝から夜まで授業してテストをして…
という合宿の、自分の班の担当、と言うか担任をしていたのが翔さんだった。
ひとめぼれ
その言葉が当時のオレにはピッタリな言葉だろう。
高校くらいから、恋愛って概念だけで男も女も関係ないんじゃないかと思い始めたオレにとっても、男の人に好意を抱くのは初めてだった。
翔さんは、固まっているオレの緊張をいとも簡単に解いてくれて、それだけで喜んでいた。
元々高校時代それほど勉強を頑張っていた訳でもなく
かといって部活に打ち込んでいた訳でもないオレは、親からも先生たちからも進学する気はあるのかと呆れられていて
半ば強引に塾に入れられ合宿に参加させられたため、初めどんな手段を使って抜け出してやろうかと考えていたのに
翔さんを見た瞬間その気が変わった。
「先生どこの大学通ってるんですか？」
授業の合間を縫っては翔さんに話しかけて大学を聞いたり、大学でどんな授業をしているのか尋ねたり
挙げ句の果てには連絡先まで聞こうとした。
だけど翔さんは、
「オレの連絡先聞いてる暇あったら勉強しろ」
と言って、絶対に連絡先を教えようとしなかった。
まぁ、それは先生としてやっちゃいけない事らしいから当然ちゃ当然なんだけど
それでもオレはめげずにLINE教えて、相談したいから。番号教えて、大学のこともっと聞きたいから。
とまるでナンパの様に翔さんに張り付いては言いまくっていた。
あの時のオレは今考えても面倒くさいやつだと思う。
翔さんはそんなオレを適当にあしらいながら、1週間オレの班の担任を務めてくれた。
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紫ティッシュ(プロフ) - 名前変換ができないです。きちんとした名前をそちらでつけるか、変換をできるようにするかをした方がいいと思います。 (2018年7月16日 19時) (
レス) id: 88ce7ec253 (このIDを非表示/違反報告)
香音 - あのーすみません。二宮和也…じゃないですか？ (2017年12月24日 19時) (レス) id: 2ce5a775b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：syuka x他1人 | 作成日時：2017年6月20日 20時
