この世にはいない。(S×J) (ページ23)

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-光-２３ページ23

ニノ…あの、バーのニノミヤだ。

ニノミヤは彼らと近しい人間だったという。

ニノミヤが１年の時に相葉が２年、櫻井が３年という構成だったそうだ。

つまり潤とニノミヤは同い年という事になる。

高校時代、仲が良かった3人だったが、ある事がきっかけでニノミヤと櫻井が犬猿な関係になったという。

相葉は必死に2人の中を取り持とうとしたが、それは叶わず、2人は違う道を選んだ。

つまり、この間の再会は櫻井にとってもニノミヤにとっても実に4年ぶりという事らしい。

「まぁ、ある意味似てるからねあの2人。
衝突してもおかしくないけど」

「そうだったんだ…」

相葉は過去の思い出話をしながら何度もマジックの練習をしている。

回を重ねる毎に上手になっていくので潤もその度に拍手を送った。

.

人間は、努力をする。

魔法使いにはあり得ない事だ、全てが魔法で解決してしまう魔法使いにとって、努力とは程遠い存在だった。

相葉の努力を実感しながら、櫻井もそうだが相葉もよくここまでしてくれるなぁと感じた。

サバゲーグッズに売っていた拳銃を含むその他諸々を買い出しに行き、家に戻ってくると、今日は早く大学を終えた櫻井が既に相葉の相手をしていた。

「もっとうまく出来るしょ相葉ちゃん。
ほらもう一回！」

「翔ちゃんスパルターー。
休憩しよ、あ、松潤おかえり！」

「松潤て…笑」

「ただいま…翔くん、早かったんですね今日は！買い出し行ってきました」

おぅそれを待ってた、と櫻井は潤が下げている袋を除いてチェックする。

大丈夫そうだな、と確認を終えてから、よし、じゃあ明日の計画を立てるぞ。
と立ち上がった。

相葉と潤もそれに続いてリビングのテーブルに座りなおした。