-光-２２ ページ22
.
拳銃くらい潤も知っている。
あの、銃弾が入って引き金を引くと発砲されるあれだと。
「え、いや偽物でいいんだよ。
サバゲーグッズみたいなとこ行ったら売ってるし」
「そ、そうじゃなくて、拳銃使うの？」
「言ったじゃん。大胆にやろうぜって」
.
櫻井の言う大胆にやるとはどう言うことなのだろう。
相葉にマジックを覚えさせたり、拳銃を買わせたり、潤には彼のやることがわからなかった。
ただ１つ、分かったことは櫻井が本気だと言うことだ。
潤の願いを本気で叶えようとしている、杖を取り返すことは多少のリスクを追うと言うのに何故そこまでしてくれるのだろう。
疑問だった。
.
指名手配犯の人助けをしたって英雄にはなれない
ただ
翔くんは
優しい
それだけだ。
.
.
「松潤。拾われたの翔ちゃんで良かったね」
松潤、と呼ばれてビックリする。
きっと昨日の報告メモに潤が、自分は松潤と呼ばれているらしいと書き込んだから相葉もそう呼んだのだと思ったが、まさか相葉から呼ばれるとは思わなかった。
潤はコクリと頷く。
櫻井で良かったと、本当にそう思っているからだ。
「でも翔くん、リスクあるのに大丈夫なのかな…」
「それ心配してもダメダメ。
あの人やるって決めたら絶対やめないから。
何言っても「やりぬく」って言うよ」
それから相葉は潤に櫻井と自分の関係を話し始めた。
高校が同じだった事、櫻井と相葉は１つ学年が離れている事、部活も同じでよく遊んでいたこと、勉強が得意な事、
そして、
「ニノもね、同じ高校だった」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 290人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：syuka x他1人 | 作成日時：2017年6月20日 20時
