Dream Launch (ページ8)

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八ツ星ページ8

ヘンドリーと共に、テンの到着を待つ。

先程の電話でもうすぐ到着すると言っていたので、Aと一緒に来るはずだろう。

「Aさん、こういう場苦手そうなのに参加するの意外です。」

というヘンドリーからの言葉に、

「いや？Aはああ見えて、みんなとワイワイするの好きだよ。」

と、思わずマウントを取るような事をしてしまった。

一概に整備士と言っても、機械ばかり弄っているわけではない。

パイロットやCA、その他の部門との交流は欠かせないし、コミュニケーション能力がかなり問われる。

コミュニケーションに関しては本人が、あまりにもそつなくこなしているが故、逆に淡泊そうに見えるのだろう。

そうなんですね！とヘンドリーが返事をしたところで、遠くにテンが見える。

しかし、いつもなら隣にいるはずのAの姿が無くて不審に思う。

何かあったのだろうか。

すぐにでも聞きたい気持ちを抑えて、テンがこちらに来るまで待った。

「あれ？Aは？」

「え～？開口一番それ！？」

ありえない！と言ったテンに一旦謝り、再び同じ質問を繰り返した。

「Aちゃんも飲み会に参加するって言ったけど、同じ飲み会だとはテン言って無いもん。」

Aちゃんからも、そろそろ電話が掛かってくる頃かな～？としたり顔をするテンの手元でスマホが震えていた。