Dream Launch (ページ7)

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七ツ星ページ7

彼の瞳に私が映っていて、思わず息が詰まる。

そんな私を知ってか知らずか、クンはまたあの魔性の笑みを浮かべた。

なんとも言えない空気は、テンの「あー！やっと見えた！」という声によって元に戻った。

目に入ったボーイング777は、それはもう立派だったけど、クンと同じ景色を見るだけでも、こんなにラグがあるのかと少し落ち込む。

「そう言えばさっき合コンとか言ってたけど、それは何？」

クンが先ほどの会話を思い出したのか、テンに尋ねる。

「飲み会のことだよ。クンのところもあるでしょ？ヘンドリー、ここら辺初めてだし。」

パイロットやキャビンアテンダントなど、各国を飛び回る職業は到着先でいい店などがあったら共有して、そこでご飯を食べたりするそうだ。

テンの人脈の広さは、そういったイベントに積極的に参加しているところから来ているのかもしれない。

「Aも参加するの？」

クンにそう聞かれて、「どうかな？テンは行くでしょ？」と質問を流した。

正直、CAさんや地上職の受付の方みたいな綺麗どころが集まる所に私が行っていいのだろうか、と思っている。

あまりに場違いすぎない？
こちとらテンに負けず劣らずの航空オタクだぞ。

テンはあの顔面とやわらかい口調でなんとか耐えているけど、私がしゃべったら引かれる自信しかない。

「うんうん。テンも参加するし、Aちゃんも行くよん。」

勝手に話が進んでいる。