Dream Launch (ページ5)

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五ツ星ページ5

クンが長期フライトから帰ってきた。

「おかえりお疲れ。」

乗客が全員降りた事を確認し終えて、機体から出てきたクンに労いの言葉をかける。

「ありがとう。お土産あるから後で渡すね。Aもこれから機体の整備よろしく。」

ただでさえイケメンなのに、制服マジックで余計かっこよく見える。

この職場に女性が私しかいないことが残念だけど。
黄色い歓声で出迎えてやれなくて申し訳ない。

そう思ったが、彼ほどのルックスなら空港の職員さんにもCAさんにも、きっとキャーキャー言われているはずだから、もう必要ないかもしれない。

「あ、副機長さんもお疲れ様です。」

クンの後から出てきた彼にも挨拶をする。今回が初めての長期フライトだったらしい。

「ありがとうございます。整備士さんたちのおかげでもあります。」

そう礼儀正しく挨拶した彼は、ヘンドリーというらしい。

出発の時、あまりの好青年だったものだからテンに慌てて報告したら、「テンの友達～」とかいうから多分只者じゃないんだろう。

というか、テンの人脈の広さは何なんだ一体。私も友達が欲しい。
機械相手もいいけど、生身の人間が恋しい。

業務が終わってそんなことをテンに話していたら、「今度合コンあるけど行く？」と誘われた。

お、良いね。メンツは？と聞き返そうと思ったら、ふと目の前にいる人を見てびっくりした。

「やっほ。さっきぶり。お疲れ様。」

クンである。