Dream Launch (ページ24)

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Act My Age_1 ページ24

飛行機に乗り込む時のあなたのキラキラとした目が好きなの。あなたの瞳越しに見える景色が好きなの。

そんなこと、あなたには随分前からお見通しだろうけど。

「出発前ぐらいハグやキスの一つでもすればいいのに。」

そんなに恋焦がれた目でお互いを見つめなくてもさ。
テンが飛行機に乗り込むクンを見送る私を見て言った。

確かに、浮かれてしまっているのかもしれない。

「あーあ、やっとくっ付いたと思ったら今度はクンからの嫉妬の嵐だよ。必要以上にAに男に近づけるな、社内で飲み会があった時は絶対にテンが同行しろ、少しでもAに色目使うやつがいたらすぐ報告しろ、テンも含めてだのうるさいよホント。テンがAちゃん好きになったらもう秒で落としにかかるのに。」

どこからが本当で、どこまでが嘘なのか分からないことをわざと無線に吹き込むようにしてテンが呟く。

思わず遥か上にある操縦席に目を向けると、副操縦士ヘンドリーとガラス越しに目が合って気まずそうにそのまま逸らされた。

…絶対聞こえてんじゃん。

私たちの無線からクンの声が聞こえてきた。

「テン、真面目に仕事しろ。フライト前だぞ。A、機体チェックを頼む。」

はぁ～い。と間延びした返事をして切り替えたテンがいつもの手順で丁寧に最終チェックをする。

時間差で照れがやってきた私も、少し赤くなった顔を隠すように帽子を被り直して機械に向き合った。