Dream Launch (ページ21)

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二十一星ページ21

「僕、空を見上げるよりも、やっぱり広い土地で車走らせている方が好きです。」

今日は、ありがとうございました。

一通り説明してから、その言葉を最後にヤンヤンは今来た暗い夜道に消えて行った。

その場に残されたのは、私とクン。

「もしかして、邪魔した？」

困ったように笑って、こんな時まで優しいのはなんなの。

「邪魔してない。あの子はこないだの飲み会で知り合ったヤンヤンで、今日は流星群だから見せてあげようと思ったの。」

「じゃあ何でさっき嘘ついたの。」

クンの言葉を無視する代わりに、彼の手を引っ張って野原を駆け上がった。

「ちょ、Aゆっくり。膝にさわったら大変だよ。」

本当になんなの。

「そういうとこ！！」

クンの手を放して一気に頂上まで駆け上がり、野原の上からクンに向かって叫ぶ。

もう流星群が降り始めたのだろうか。彼の瞳に映った星が、キラリと光った。

「私っ！！クンの事がずっと好きだった！！！小さい時ここで一緒に流星群見た時から！！」

なのに、私がドジッたせいでクンは感じる必要ない責任感じて今まで私優先で生活してるし！！
私の飲み会に迎えに来るって彼氏よりも彼氏してるよ！！！

「どうやったらクンは私のこと忘れてくれるの！！？どうやったら私の夢を壊したかもしれないっていう責任感から逃れてくれるの！！？」

沈黙。

「クンが優しさや責任感だけで気にかけてくれる度に、膨らんでしまうこの気持ちはどこに捨てればいいの！！？」

クンの瞳が揺れて、私はあっという間に彼の胸の中に閉じ込められた。