【BL】家政夫を攻略するのは難しい。②【オリジナル】 (ページ4)

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三仕事ページ4

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夕飯を済ませて一息ついている時だった。
この屋敷に訪問者が現れたことを知らせる鐘が鳴った。

「あ、俺出て来ますね」

「ああ」

パタパタと足音を立てて双葉は玄関へ向かう。
それを見ながら久世はまた一口コーヒーを飲んだ。

「よっ」

門越しに手をあげて軽く挨拶するのは、佐賀頼人、双葉の友人の一人だった。

「久世さんに用事？」

なんでいるのだろうと思いながら、双葉は佐賀に訊いた。

「んや。Aに用事」

「え、俺？」

確かに佐賀の格好は、前にここに来た時スーツ姿だったのに対して、今はラフな私服だ。
さすがに上司の前にプライベートだとしても見せる格好ではなさそうだ。

「明日集まるの今からになったから！遊ぼうぜーAくーん」

「ええ…今から？」

突然の佐賀からの報告に驚きもあるが、いきなり行こうと言われても、何の心構えもなしでは出掛ける気が出ない。
だから、少しばかり気の抜けた返事が双葉から出た。

「てか、ここに来るんじゃなくてラインとかに連絡くれれば良かったじゃん」

「えー？せっかくAの今住んでるところ知れたのに来ないのはないじゃん」

双葉は文句を言ってみるが、楽しそうにニコニコと笑う佐賀に当然のように返された。

「久世さんに一応言わないといけないし、今からってことは泊まりでしょ？準備しないといけないじゃん」

親しい間柄だからこそ言える文句をぶつぶつと言いながら、双葉は久世に伝えるのと準備のために屋敷内に戻った。

「あ、久世さん。丁度良かった。あの、＿かくかくしかじかで＿」

玄関近くにいた久世に友人と集まるのが今からになったことと佐賀が訪問者であることを伝えると、久世は眉を寄せた。

「は？佐賀？今からなのは問題ないが何故あいつがいるんだ」

久世は不機嫌なのを隠そうとしないまま佐賀の元に外へ出た。

「久世さん！？」

双葉は久世の予想外の行動に慌てながら久世に着いて行くのだった。

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