蝶 道。【ブルーロック】【男主】

#12 ページ16

1日の仕事を終え、そういえば冴くんと連絡先を交換したっきりスマホ見てなかったなと端末の電源をつけると、夥しい量の着信履歴が。
メッセージアプリも確認すると現在進行形で通知がもの凄まじい勢いで増えていた。

とりあえず１番上に表示されていた名前をタップする。



愛空くん


愛空久しぶりに会わない?

愛空おーい

愛空📞

不在着信



愛空📞

不在着信



愛空📞

不在着信



愛空📞

不在着信




愛空は???

愛空なあ

愛空お前いまどこにいる?

愛空📞

不在着信



愛空何かあった?

愛空え

愛空俺何かしちゃった?

愛空ごめん

愛空何度でも謝るから

愛空なあおい

愛空返事してくれよ

愛空📞

不在着信



愛空いやだ

愛空頼む

愛空俺のこと忘れちゃった?

愛空📞

不在着信



愛空📞

不在着信



愛空寂しい

愛空お前と話さないと寂しくて死にそうなんだよ

愛空お願い

愛空📞

不在着信



愛空電話出て

愛空俺のこと好き?

愛空好きって言ってくれよ


『……ミスったなこれ、マジで』

他の人たちのトークを見てみても全く同じような状況で頭を抱えた。とりあえず愛空くんに電話しないと。



prrr＿＿＿＿＿「もしもし、!!?」


「Aか！？」

『愛空くん。そう、俺だよ。ごめんね返事できなくて』

「………他の奴の相手でもしてたのか。お前には俺だけでいいっしょ。なぁ……そうだって言えよ」

『今さ、とあるプロジェクトに運営側で参加してて、忙しいからしばらく会えないし話せない』

「…はぁ！！？は、え…なん、で。そんな、……うそだろ、ぁ、え……お、こった？俺 最近女の子と会ってないんだ、Aのために、なのに、は、」

『ごめん。でも１日だけでもオフもらえないか、交渉してみる。"愛空くんと過ごすために"』

「俺と……」

『うん。俺も会いたかったし、愛空くんとの時間は楽しいから好きなんだ。頑張るよ、"君のために"』

「俺のために…………」

分かった。その一言を聞いて口角が上がったことを君は知らない、知らなくていい。

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