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カメラに向かって口を開く。
少し緊張するけど、隣に甚八くんが手を握りながら居てくれているから頑張れる。
『はじめまして。俺はこの青い監獄のマネージャー、
ブツン_____と電源が消された。
横に体ごと向きを返ると、腕を引っ張られ甚八くんの膝の上に跨がる状態になった。
「…………あー、モニターで挨拶させなきゃよかった。俺以外の視界に入ったと思うとキツいな」
『今は甚八くんしか見えてないよ』
「いい子。そのまま俺だけに集中してろ」
行かなきゃいけないところあるから離して、と言うと 何処?と聞かれたので黒名くんのところ。と答えた。
そしたら喉元に手が伸びてきて きゅう、と握られた。呼吸しにくい。
『__________ッは、ふ、……息しんど、』
「今日はもうおしまい。風呂入って寝ていいよ」
『でも、約束したから』
「でもじゃない。これでもうっかり絞めないよう力の調節してるんだから、歯止めがきかなくなる前に上がって」
『でも必ずって言っちゃ……っぐぅ、ッァ、っ、…』
今度は ぎゅう、と力を込められた。
喉が圧迫して呼吸ができない。
『〜〜〜っ、じ、ぱち………ちょ、とくるし……い゛っ、』
首を締められたことは何度もあるけど、甚八くんのが1番苦しい。手が大きくて指も細長いから握りやすいんだろう。
『ッ、ぁ……』
「返事」
『わ、か゛っ゛た゛…!!あ、がる、、おふろ、い゛っ゛しょに、はい、…ろぉ、____ッは、ぁ、ふ、っ……ぉえ゛っ……、ふ、…はぁ、さんそ おいしぃ』
「さっさと行くぞ」
『ん、力入んないから抱っこ』
両手を上げて構えているとため息をつきながらも持ち上げてくれた。お姫様抱っこってやつだ。
ちゃぷ……と揺れる水を眺めながら肩にのし掛かる甚八くんの頭を撫でる。手を止めると喉に手を掛けてくるから仕方がないなぁと、さらさらな髪の毛に唇を落とした。
黒名くんには次会ったとき謝ろう。
俺が約束を破ると相手の子は泣いて怒り出してヒステリックになるから宥めるの大変なんだよなぁ。
首についた手形は………まぁいいか。
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りす(プロフ) - 執着するキャラと執着されるのがうれしい?夢主君の絡みが最高です!応援しています!頑張ってください! (8月24日 1時) (レス) @page27 id: 6cf6d64f42 (このIDを非表示/違反報告)
匿名A - 絵心さんに執着される作品にあまり出会えなかったのでこの作品の存在はとてもありがたい...!もう、本当にありがとうございます!あ、私にも是非お薬をお恵みください...! (2023年4月5日 23時) (レス) id: 8c0fc4ee3d (このIDを非表示/違反報告)
花紅柳緑(プロフ) - Miyuyuさん» お薬ご用意致しますので奥の席にてお待ちください🙌あのお美しき海賊女帝様ですか!?是非見させていただきたいですね、、 (2023年2月25日 22時) (レス) id: 53a75dcec8 (このIDを非表示/違反報告)
Miyuyu(プロフ) - 表紙でア、コレはヤバいヤツ(好き!)だと思って読み勧めていたら見事にハマって抜け出せなくなりました!コレは麻薬か毒ですね💉続きの処方をお願い致します。ちなみに夢主を某海賊漫画の女帝をイメージして自分で描いてみましたがいかがでお思いでしょうか? (2023年2月25日 22時) (レス) @page17 id: 271e07fdef (このIDを非表示/違反報告)
花紅柳緑(プロフ) - アクアクさん» ありがてぇ (2023年2月25日 17時) (レス) id: 53a75dcec8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花紅柳緑 | 作成日時:2023年1月7日 14時