Episode 3 ページ4
ハヨン 『Aー!!何ぼーっと突っ立ってるの!』
トイレに行ったきり帰ってこない私をハヨンが心配して見に来てくれたのか、そこにはいつもの笑顔で私に話しかけるハヨンがいた。
「あ!ごめん!遅かったよね!
これみてて....」
私は目の前のSeventeenのポスターを指さす。
するとハヨンもそのポスターをじっくりと眺める。
「すごいよねえ。みんな。
数年前まで同じ場所で練習してたみんながさ、今では何万人っていう人の前で踊ってさ。
沢山の人から愛されるようなアイドルになって。
羨ましいなあ。」
「羨ましい」なんて口では言ったけど分かってる。
彼らだって死にものぐるいで努力をして、沢山の壁にぶつかって、人一倍、いや何十倍、何百倍としんどい思いをしてるはずだから。
でもちょっと悔しいんだよね。
同じ練習をして、同じ時間を過ごしたはずなのに、自分にはまだその夢を叶えるチャンスが回ってこないこと。
いや、だめだ。何考えてるんだ、私。
ハヨン『ああ!A!!
またネガティブなこと考えてたでしょ!!』
私はネガティブになると、下唇を噛む癖があるみたいで、私と長い時間を過ごしてきたハヨンはそんな私の癖なんか、朝飯前のように理解している。
「まあ、ちょっとだけね!」
ハヨン『何考えてたの??』
「うーん、私たち、いつデビューできるのかなって。
学生生活も、家族と過ごす時間も、友達と過ごす時間も、
恋愛をする時間も、全部全部犠牲にして、この夢のため
に、努力してきたつもりだった。
でももし初めから決まってる運命で、デビュー出来ないの
だとしたら、私の努力無駄だったんじゃないかなって。」
ハヨン『私も何度もそう思ってきた。
でもさ、そんな運命があるんだったら、それを覆せば
良くない!?誰が私たちに不可能だって決めたの!?
周りが無理だって言っても、私は最後までやり抜く。
そう決めたから。』
「そうだよね!
不可能なら可能にすればいいだけだもんね!!
ありがとう。ハヨン。すっごい元気でた。」
ハヨン『いーえ!!
じゃあ可能にするために、早く練習しにいこ!』
ハヨンはそう言って、私の左手を掴んで、鼻歌を歌いながら、練習室へ私を引っ張っていく。
ハヨンの手を握り返して、私は気持ちを入れ替えた。
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nnn(プロフ) - 待って夢主のMBTIがわたしのMBTI と一緒だ!笑 めっちゃ面白いです!更新頑張ってください! (2022年8月24日 2時) (レス) @page11 id: 69c5723c5b (このIDを非表示/違反報告)
y - 更新とてもはやくて嬉しいです💗この作品とても好きです!!応援してます🫶🏻🤍 (2022年8月23日 21時) (レス) @page15 id: 1fdcfd82cb (このIDを非表示/違反報告)
桜とおもち(プロフ) - サナさん» ホントですよ!! って今見たら、めちゃくちゃ更新されてる?! うわぁ!今から読ませていただきますね✨ 更新は、無理しない程度に頑張って下さい! 右星&お気に入り失礼します! (2022年8月22日 1時) (レス) @page2 id: acf700690e (このIDを非表示/違反報告)
サナ(プロフ) - 桜とおもちさん» わああ!本当ですか!?私自身初作品で、物語の始まりをどう書こうかすごく悩んでいたので、そう言って貰えてすごく嬉しいです!!更新ゆっくりにはなってしまいますが、皆様に楽しんでいただけるよう、頑張ります!!! (2022年8月22日 1時) (レス) id: 7db5df359a (このIDを非表示/違反報告)
桜とおもち(プロフ) - でだしがまず面白そう!! 更新頑張ってください(^^) (2022年8月21日 21時) (レス) @page1 id: acf700690e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Rei | 作成日時:2022年8月21日 21時