#64 ページ14
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「んっ…！んっ！」
なに？
ワザとらしく咳払いなんかしちゃって。
朝から感じ悪い。
「今から何を？」
「なにって、ご飯作るんだよ？」
キッチンに立ってるんだから当たり前でしょ。
「もちろん昼だよな？」
「え？朝だけど」
「今何時だ？」
「えーっと…、11時過ぎ？」
テレビからはつまんなそうな経済番組の音声
「来てみ」
なに？
と、思いながらも私、もといキムミンソクの後を追う。
「乗ってみ」
ゲッ！
「ど、どっから出したの？」
床に置かれた体重計
「ゴミ溜め」
「この家にゴミ溜めなんてありませんー！」
「いいから乗れ」
う…
「やっぱりな」
「や、やっぱりってなによ」
「2キロ」
「え？痩せた？」
「んなわけねーだろ！！」
ゲゲッ！
「昨日の話は無しだな」
「昨日の話って？」
「アイスもお菓子も一切無し」
「そんなぁぁ！！」
「じゃ、痩せろ。俺の体、元に戻せ」
「どうやって？」
「とりあえず何も食うな」
「そんなぁぁぁぁ！！！」
そんなの私に死ねって言ってるようなもんだよ！！
…あ
「聞いてんのかよ」
「あ、うん…」
「とにかく」
私今生きてるんだよね…
「聞いてんのかよ」
「き、聞いてるよ」
「次来た時1gでも増えてたらただじゃおかないからな」
なによ、次来た時って。
ここ私の家だし。
「聞 い て ん の か よ」
「1gでも痩せてればいいんでしょっ」
「そういうこと」
やってやるもん…
私だってやればできるもん…
「おい」
「なによ」
「俺の話聞いてた？」
「聞いてたよ」
うるさいなぁ
「じゃあそれはなんだ」
はっ！手が勝手に！
「アハハハハハハ」
「アハハハハハハ」
笑ってない私の目を見て、そっとパンの袋から手を離した。
.
「おいしい？」
「ふつう」
お昼ご飯にチャーハン作るって言ったらそれは食べていいって言われた。
作るの私なのにだよ？
私の方が年上なのにだよ？
で、食後に漂うのは嗅ぎ慣れない香り。
「普通なの？」
「インスタントだから」
「へぇ」
の割には携帯片手にゴクゴク飲んでるけど。
「コーヒー苦手」
「知ってる」
「苦いもん」
「甘くすればいいだろ」
「ココアとかホットミルクの方が好き」
「ガキ」
「うるさい」
何から何まで真逆
なのになんで私でなんでこの人だったんだろう
「アイス食ーべよ」
「あ、ズルい！私も！」
「お前はダメー」
「いじわる！」
何のためにこうなったんだろう
.
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充(プロフ) - こぴさん» 初めまして。コメントありがとうございます！そう言っていただけて本当に嬉しいです。ご期待に添えられるかはわかりませんが頑張ります！ (2018年6月10日 13時) (
レス) id: 3ca51a9912 (このIDを非表示/違反報告)
こぴ(プロフ) - 初めまして！お話がとっても好きでいつも更新楽しみにしてます！^ - ^ 頑張ってください^o^ 応援してます！ (2018年6月10日 3時) (レス) id: 7e86bbb7b1 (このIDを非表示/違反報告)
充(プロフ) - 柚子さん» わぁ！ありがとうございます(*´∇｀*)まだ続きますが完結できるようにがんばります！ (2018年5月7日 12時) (レス) id: 3ca51a9912 (このIDを非表示/違反報告)
柚子 - とても面白いです！続きが気になります(^o^)あまりご無理せずに頑張ってください！ (2018年5月6日 21時) (レス) id: 2d3643aa8e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：充 | 作成日時：2018年3月17日 19時
