トリップ少女〜立海〜

３８　　仁王の家で ページ38

シ「へぇー、綺麗じゃん。男子は散らかすもんだと思っていたよ。」
仁「失礼じゃなぁ。」

家具は白と黒で統一されていた。ソファに腰を下ろす。

仁「今暖房つけるからな。」
シ「へーい。」

クリスマスっぽいこと・・・
シアンは考えていると、何かを思いついたのか、指を鳴らした。

シ「仁王！ケーキ作ろう！」
仁「は？」
シ「クリスマスっていったら、クリスマスケーキでしょ！」
仁「・・・シアンちゃん、料理できるんか？」
シ「なんだその目は。俺一人暮らしだぞ？料理なんか朝飯前だ。(ドヤッ」
仁「そうかい。」

材料を確認して、足りないものは近くの店で買った。キッチンに行くと、カップラーメンが多くあった。

シ「・・・仁王、お前料理しないのか？」
仁「プリッ。」
シ「『プリッ。』じゃねぇだろ。」
仁「おぉ！俺の声にそっくりじゃ。」
シ「声マネ得意なんだよ。で？」
仁「・・・料理はできるんじゃけど、めんどいんじゃよ。」
シ「お前な〜。」
仁「エプロン、黒と紺どっちがいい？」
シ「黒。」

二人はエプロンをつけると、材料を小分けした。それから、ケーキを作りにかかる。

シ(へぇー、手際いいじゃん。)
仁「何見てるんじゃ？」
シ「べっつに〜。」

二人で作り続け、後はクリームをケーキに塗って、デコレーションするだけとなった。

シ「ショートケーキにする？それとも、チョコレートにする？」
仁「ん〜・・・。」
シ「あ、お前甘いの苦手？」
仁「おん。」
シ「・・・それじゃぁ、チョコの甘さ控えめのにするか。」
仁「賛成。」

それから、クリームを作ってスポンジに塗っていく。

シ「よし。」
仁「！シアンちゃん、頬にクリームついてるぜよ。」
シ「へ？」
仁「ニヤ)とってやろうか？」
シ「あ、じゃぁ。」

シアンは仁王の妖しい笑みに気づかずに、シアンは仁王に任せた。仁王は顔を近づける。

シ「え・・・。」
ペロッ
仁「ん、上手いぜよ。」
シ「なっ！？////」
仁「なんじゃ、顔が赤いぜよ？(ニヤ」
シ「っ〜〜〜、仁王！！」

仁王はケラケラ笑っていた。シアンの顔は赤いままだ。

それから、苺などの果物をのせて、ケーキは無事完成。

シ「早速食べようぜ！」
仁「そうじゃな。」

二人はケーキを口に運んだ。

シ「ん、上出来♪」
仁「じゃな。」

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