39 ページ39
ki side
みんな呼ばれてったな…
俺今夜が山ってとこか…
はぁ…もう少しで死ぬのか…
ﾊｧ…ﾊｧｯ…ﾊｯ…ﾊｧｯ…
くる、しぃ…
たいっ…助けてっ…
｢ひろ！お医者さん呼んでくる！｣
パシッ！俺はとっさにたいの腕を掴んだ。
｢え？｣
｢行かないで…｣
｢でもっ…｣
｢大丈夫だからっ…｣
｢わかった…｣
｢ありがとう｣
｢うん…｣
｢俺、し、ぬ？｣
｢え？｣
｢た、ぶん、も、うし、ぬよ｣
｢いやだっ…｣
｢ご、めん、な？｣
｢いやっ…｣
｢あい、して、るよ｣
｢俺もっ…！愛してるよ…？｣
｢ずっ、と好き、でいて、ね？｣
｢あたりまえっ！｣
｢ふふった、いにであ、えてよ、かった…｣
｢俺もっ…｣
｢ずっ、とあい、して、る…｣
ピ───…
｢ひろ！ひろ！やだよっ！ひろ！｣
y｢太輔！｣
｢いやっ！いやだ！ひろ！いや！｣
t｢ガヤ…｣
医｢〇時〇分…ご臨終です…｣
s｢ミツっ！やだっ！｣
2｢ｳｯｸ…ミツっ…｣
｢ひろ…｣
看｢あの…北山さんから手紙を預かっていまして藤ヶ谷さんに渡してほしいとのことでした｣
｢ありがとうございます…｣
看護師さんから貰ったのは手紙だった。
｢ひろ…迎えにいくからね…？｣
y｢太輔っ？！｣
俺は病院の屋上へ駆け上がり星空を見上げた。
｢ひろ…今からそこに行くからね…｣
1歩1歩踏み出し手を広げ下を見た。
y｢太輔！｣
t｢ガヤ！なにしてんの！｣
｢ひろのとこへ行くんだ。｣
s｢ガヤさん！ミツはそんなの望んでない！｣
2｢ガヤ！｣
m｢ガヤさん！ダメだって！｣
｢ははっははは！じゃあね！ひろ待っててね！｣
そのまま地面へ吸い込まれるように落ちた。
ドスッ…
痛いと感じたのは一瞬だった。
ひろっやっぱりひろがいなきゃ俺ダメなんだ。
まってて。会いに行くよ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 138人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「病系」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ｷﾀﾓﾓｵ | 作成日時：2017年5月6日 1時
