月夜の願い。 (ページ37)

今日:17 hit、昨日:0 hit、合計:56,524 hit

37 ページ37

いつの間にか寝てた俺達。

まだ太輔は寝てたけど俺の体がそろそろと伝えてる気がして太輔の口に１つキスを落とし家を出た。

まず事務所に昨日書いたファンの子への手紙を渡しに行った。

ｺﾝｺﾝ…

｢どうぞ｣

｢失礼します。｣

｢書いたのかい？｣

｢はい。お願いします。｣

｢わかった。どこの報道機関より先に載せておくよ。｣

｢ありがとうございます。｣

｢こちらこそありがとう。最年長としてキスマイを引っ張って来てくれて。｣

｢失礼します、｣

事務所を後にし病院へ向かったときぐらりと体が傾いた。

まじかっこんな所で誰が助けてくれる？

むしろ騒ぎになるんじゃね？

持ちこたえろっ。

傾いた体を踏ん張りタクシーで病院へ向かった。

看｢北山さん戻ってこられたんですね！｣

｢戻ってこないって思ったんすか(笑)｣

看｢はいすこし(笑)｣

｢ははっあ、お願いがあるんですけどいいっすか？｣

看｢なんですか？｣

｢俺が死んだ時に藤ヶ谷にこの手紙渡してほしいんです。｣

看｢2通ともですか？｣

｢はいお願いします。｣

看｢わかりました｣

そう伝えたらどこか力が抜けたようにふらっとなって意識途絶えた。