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ここからあの海までは１時間はかかる。
それまでにひろの具合が悪くなったらどうしようとハラハラしてたけど何も起こらず海へ到着した。
｢ひろ？？着いたよ〜｣
｢んぅぅ〜着いたぁ〜？｣
｢ふふっうん！｣
いつの間にか寝てたひろはめちゃくちゃ可愛かった。
本人に言ったら怒られるんだけどねっ！(笑)
｢たい！いこ！｣
｢うん！｣
｢わぁ綺麗！たいすごいね！やばいね！｣
｢そうだね！すごいね！｣
｢あの日以来だなぁ海なんて｣
｢俺も｣
｢ねぇ…俺死ぬんだってもう。｣
｢え？｣
｢外出許可期限が終わったらさもういなくなるかもしれないんだって。｣
｢でも！わからないんでしょ？｣
｢そーなんだけどさ。
でもあるじゃん？
なんか死去がせまる感じが分かるってやつ？
自分で薄々感じてたんだ。最近は調子いいの知ってたでしょ？｣
｢うん｣
｢その時あたりからさなんかやばいなみたいなさ…わかりずらいかも知れないけど俺もやだよ？生きる可能性を信じたいよ？でもっ…でもっ…｣
｢もうっ大丈夫だよっ…言わなくていいよっひろ｣
｢たいっ…ｸﾞｽｯ 離れたくないよっまだたいといたいよっ！やだよっ！ｸﾞｽｯ…｣
｢俺もっ…俺もっだよ…？｣
俺らはしばらく泣き叫びながら抱きしめあった。
｢ひろっ帰ろっか…｣
｢ん｣
｢寒くない？｣
｢ちょっと…｣
｢じゃあこれ羽織っとく？｣
｢ん｣
｢よし…じゃあ帰るね｣
｢待って？｣
｢ん？｣
｢事務所に一旦寄ってくれないかな？｣
｢わかった…｣
｢ありがと｣
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作者名：ｷﾀﾓﾓｵ | 作成日時：2017年5月6日 1時
