月夜の願い。 (ページ20)

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3日目。

俺は太輔に電話をかけることにした。

prprprprr…

「もしもし宏光？」

「そう！俺～(笑)急にごめんな？」

「いいよ(笑)どした？」

「今日オフ？」

「うんオフだけど…？」

「じゃあ今から一時間後に家に迎えに行くから準備して待ってて～」

「えっ？！ちょっ…はっ？」

焦ってる藤ヶ谷を他所に電話を切りあいつの家へ迎えに行った。

あいつが大好きな場所のチケットを持って。

ピンポーン

「はーい」

「来たよっ！早く出てきてー！」

「ふふっはーい北山今日朝早いんじゃなかったの？」

そう言って出てきた君は綺麗だった。

そして分かってるくせに聞いてくるとこもいとおしく感じた。

｢うっせ！わかってるくせに笑｣

「ふふっ北山？どこいくの？」

「内緒っ～(笑)」

「え～？(笑)」

それから俺の車にのり目的地に向かった。

開園より少し早くつきいつの間にか寝てるあいつを起こすことにした。

「たーいーすーけー！おきろっ！」

「んっ…あれ？寝てた？」

「おう！で、着いたぞ！」

「えっ？ここって…」

「そう～夢の国～(笑)」

きっと君と思い出を作るなら最高の舞台セッティングしなきゃそう思ったらすぐここが思い浮かんだ。

俺は人混みとか苦手だからあんまり進んでは来ないけどあいつの笑顔が見たくて連れてきた。

「ほんとに連れてってくれるのっ？」

キラキラとした目子犬のような君は可愛くて自然と笑顔になった。

「うん！でも中のことは太輔のほうが詳しいだろうから俺にたくさん教えてよ」

「うん！いこっ！宏光！」

この笑顔とずっと守り抜くことが出来たら…そう思った。