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ki side
ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ…
f「宏光？」
きっと布団にくるまってた俺を見てびっくりしたんだろう。
「聞いた？お医者さんから」
f「聞いたよ…って言いたいとこなんだけどさ俺宏光が話すまで聞かないことにしたよ。」
「え？」
f「なんで？って思った？でも俺はさ宏光が一番だし宏光が大好きだから大切だから無理に聞こうと思わないしむしろ宏光以外の人から聞くのはなんか違うかなって思ってさ。だから宏光が話すまで聞かないことにした」
そう言って満面の笑みで話す太輔。
自分に強くならなくちゃいけなくてきっと逃げちゃ行けない気がして俺は話すことにした。
「あの、ね…俺、病気、なん、だ。」
言葉が詰まって出てこない俺を太輔は優しく背中をさすりながら聞いてくれた。
「でね、2年、前に、お医者さんからっ、ｯｸ…あと、少し、しか、生き、れないって、いわ、れて…でもっ、太輔がすき、で付き合ってって、言ったんだけど、ごめんっね、1番傷、つくのはっ、ﾝﾝﾝ！」
突然のキスに頭がついて行かなかった。
f「宏光…俺は、それでもそれでもっ…宏光のそばにいたいっあと少ししか生きれなくてもね？でももし俺のために別れようとかそんなこと考えてるならやめて欲しいの。俺は全力で支えるから。きっと宏光のことだから最後まで仕事させてくれっていうだろうし」
そういうと太輔は優しく微笑んだ。
よく分かってんなって思った。
f「今よく分かったなって思ったでしょ？何年隣にいてずっと見てきたと思ってんの〜？笑」
こいつには叶わないなぁって思った。
こうやって俺を元気にしようって俺の気持ちを頭ごなしに反対しない方が俺の為だってこいつなりに考えてくれたんだろうなって思った。
「太輔好きだよ」
自然に出てきた言葉に自分でもびっくりした。
f「ふふっ俺もだよ〜」
俺の声が続く限り俺の想いを届けれるうちに沢山たくさん伝えとかないと。
いなくなってから気づいても遅いから。
失って気づいても誰の得にもならないから。
ずっとそばで笑えない分一生分の愛を君に捧げるから。
だから受け取ってね？僕は君のそばから離れない。
たとえそれが見えない存在でも。
君の未来に全然違う人が隣にいてもいいんだ。
それでも僕は君の隣に合うように努力し続けるよ。
だから僕を忘れないで？僕の存在を君の心の中から消さないで？それだけで僕は幸せです。
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作者名：ｷﾀﾓﾓｵ | 作成日時：2017年5月6日 1時
