56話 ページ6
「なっないしょです……」
深澤「また内緒かーー(笑)文化祭と言えば、うーーーん、よくあるのはメイド、とかだよねぇ？わら」
ちらっとこちらを見る深澤先輩。ば、バレてはいけない、、
「なっなんのことですか？！そん、な、よくありますかねぇ？は、はは、はははっ」
渡辺「うわっ、わかりやっっっす！」
「な！！渡辺先輩、もう黙ってください！！」
深澤「………うぇ、まじか」
まじか。まじか、だって。そりゃそうだ。わたしのメイドなんて、、そうだよなぁ。
深澤「あ、違うよ、そうじゃなくてさー……」
目黒「大丈夫っすよ、俺が守るんで」
深澤「………。んーー。そうだねぇ。クラスの中では俺も守ってあげれないしなぁー、、、、そろそろ本気で捕まえておかないといけないかな〜」
目黒「は？」
深澤「ふは(笑)目黒くん、顔(笑)」
目黒「いや、だって、、は？」
深澤「Aちゃん」
「は、はい」
目黒と謎の会話をしていた深澤先輩がこっちを見て、徐に目が合う。
深澤「かあいいメイドさん。誰にもついてっちゃダメだよ」
「……ひぇ！」
甘すぎる深澤先輩の声に脳がフリーズ。
だ、だめだ、これ………人をダメにするクッションみたいな、人をダメにする声だ………
結局最後まで私を睨んでいた元お隣さん達と一緒に深澤先輩は帰って行った。
「どういうことだったんだろう、一体……」
目黒「………。とりあえず学校戻るか」
「そ、そうだね……」
買い出しにきただけなのに思わぬ形で体力を消費した私たちは、動かない体をなんとか振り絞りトボトボ学校へと歩きだした。
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作者名：ねこ | 作成日時：2023年12月17日 13時
