75話（深澤side） ページ25
深澤side
可愛い子だなーーっ、っていうのが第一印象。
申し訳ないけど、好きになってくれた入学式での出会いは覚えがない。
突然「好きです！」って言われた時はさすがの俺もびっくりしたかな。
でも可愛い子に言われる分には悪い気しないし、いい子そうだし、単純に嬉しいなーって。
この頃は籐子先輩のことが好きだったし、でもどうこうしたいって話でもなかったから、適当にいろんな子と遊んで、なべや照達と高校生活楽しんで、まぁ適当に終えれればいっか〜って思ってた。
でも、毎日「好きです！」って言ってきてくれてた子が急に来なくなったとき。
あれ？って。
いや、まぁいいか、そろそろめんどくさくなってきてたしな〜とか、思ったりもしたけど、そんなのただの強がりで。
あの子のことが頭から離れなくなってって。
どんどん照と仲良くなってるし、目黒くんとか照のこと、下の名前で呼んだりするし。
俺のこと好きだったんじゃないの？って。
これってさ有名な、押してダメなら引いてみろ、作戦？？？
あの子にそんなつもりなかったっぽいけどさ。
どうやら俺、まんまと引っかかったみたい(笑)
そんなこんなで無事に両思い。
素直な気持ちを大切にしてください、って言ってくれたしね。
もう一つ、気になってたこと、言っちゃおうかな？？
深澤「……ねぇ。A」
「ん？なんですか？辰哉先輩！」
深澤「そろそろ、敬語もなくしてさ、俺のこと名前で呼んでみない？」
「え？！む、むりです！」
深澤「えーーー俺彼氏なんだけどなーー、そうかー、他の人たちと同じかーー。そうかーーなんかちょっとなーー……？？」
「え、あ、そんな、、そんなつもり全くないんですけど、、あ、ないんだけど…」
深澤「A？好きだよ？」
「っ！！！私も、、辰哉、くんが好き、だよっ」
深澤「……あーーかわいっ」
「あ、ちょ、まっ、、、んぅっ！！辰哉くんっ！」
多分今は、俺の方が彼女に夢中、っぽい、かな？
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作者名：ねこ | 作成日時：2023年12月17日 13時
