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74話（目黒side） ページ24
目黒side
第一印象は、なんだこいつ、だった。
隙あらば、深澤先輩、深澤先輩。
本当にうるさいやつ、という印象しかなかった。
仲良くなったラウールが清水と仲良くて、それがきっかけで俺たちは4人でいることが増えていった。
話してみると変なやつ、ってのは変わりないが、案外いいところもあって、どんどんこいつに惹かれていくのを感じていた。
あれほど好き好きいってる深澤先輩にどっちつかずな態度を取られている姿を見ると、俺の方が……と何度も思うこともあったが、実際あいつのこと振り向かせようと本気で行動を起こすことはなかった。
結局のところ俺は、深澤先輩！と先輩のことで笑顔を見せる姿も含めてあいつのことが好きなんだと思う。
「蓮！！ね！辰哉先輩がね！」
目黒「またその話かよ」
「いいじゃん、別にーーっ！蓮しか話す人いないのっ！」
この笑顔が失われる時がきたら、その時は本気で奪いにいくことにする。
その日が来てほしいような、、いや、来ないことを願いながら、深澤先輩の話を右から左に聞き流していた。
「っねえ！蓮、聞いてる？！」
目黒「……はいはい。」
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作者名：ねこ | 作成日時：2023年12月17日 13時
