72話 ページ22
深澤「……それで？」
「へ？」
深澤「俺ら両思いで？それで？」
「…それで？」
ん？なんのこと？それで？何だ？
深澤「……Aちゃん、俺ら両思いだよね？」
「…はいっ」
にやけちゃう。嬉しい。両思い。
深澤「で、先輩後輩のまま？」
「え……あ、そっか。………付き合ってください！！」
深澤「ふは(笑)うん(笑)それもそうなんだけど(笑)うん、付き合おっか」
お付き合い！深澤先輩とお付き合い！つまりは、彼氏彼女………。え、幸せすぎる……深澤先輩が彼氏……。
深澤「……彼氏のこと、深澤先輩って呼ぶの？」
「へ？」
あ、そういうことか……確かに彼氏のこと深澤先輩ってちょっと距離あるし、な……
というか、呼び方について深澤先輩ずっと気にしてる、、、可愛いっ。
深澤「……なににやけてんの」
「だ、だって……ふふっ(笑)」
深澤「こらっ。…………A」
「！？」
よっ、呼び捨て、、彼氏彼女になるとこんな特権が、、！！苦しい。心臓をひとつき。一撃必殺大ダメージだ。
「……辰哉、先輩、、、」
深澤「えーー？」
「……むっ、りです……これ限界です……」
深澤「えーー照と一緒じゃん(ムスっ)」
むすっと膨れ顔の深澤先輩。かっかわいい、、可愛すぎる、、、
深澤「まーーいっか。こんなこと照や目黒くんはできないだろうし」
こんなこと？？と深澤先輩と目を合わせようと顔をあげると、ふわっと唇に何かが触れた。
「………………！？！？！？」
深澤「…ごちそうさまっ」
恋愛偏差値低めの私はオーバーヒート。
思考停止でへなへなと地面に座り込んだ。
深澤「ふふっ。わら」
腰が抜けて歩けなくなった私を、先輩がお姫様抱っこで教室まで運んでくれたおかけで、校内のあちこちから悲鳴が飛び交うことになる未来が、すぐそこまでせまっていた。
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作者名：ねこ | 作成日時：2023年12月17日 13時
