52話 ページ2
「確かに今は、深澤先輩から少し離れて考えようと思って、距離を置かせてもらってます。でも私の気持ちは私のものです。その考えの結果がどっちに転んでも、それは私が決めたことであって深澤先輩のせいではありません。深澤先輩が俺のせい、とか思ってるならそれは勘違いも甚だしい！ってやつです！多分！！」
深澤「……ふふっ、そうか、勘違いか(笑)」
「そうです！！いや、確かに、なんで籐子先輩、とか、思ったことありますけど、いや、結構思っちゃってますけど、、でもそれはこっちが勝手に感じてることですから！深澤先輩は何も気にすることはありません。深澤先輩は深澤先輩のまま、自分の気持ちを大切にしてください。」
深澤「おれのきもち……」
「はい。その気持ち、私には向かないって、わかってます。わかってるんですけど、、、まだ深澤先輩を諦められないんです。深澤先輩と籐子先輩を見るとモヤモヤするし、でも今こうして2人でお話しできてることが嬉しくて苦しい。完全に諦めることができなくてごめんなさい。でもこれが私の今の素直な気持ちです。」
深澤「…ありがとう。すごく嬉しいよ」
そんな、そんな顔して言わないで。本当に嬉しそうな、、勘違いしてしまいそうになる。
でもきっと深澤先輩は今わたしが告白をしても受けてくれないだろう。それでも深澤先輩は私の気持ちを繋ぎ止めるかのような言葉をかけ、私を喜ばせる。
深澤先輩の素直な気持ち。いつか教えてくれる日が来るだろうか。
深澤「でも、あながち間違ってないないと思うよ」
「…？？何がですか？」
深澤「ふふ、今はないしょ」
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作者名：ねこ | 作成日時：2023年12月17日 13時
