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嶺亜が仮面を外すと、そこには何かを縫ったような痕と、人間とは思えないヒビが右半分を走っていた。


大輝「これを見られるのが怖くて…?」


大光「なんだよ、イケメンじゃねえか……」


克樹「えっ、そっち……?」


琳寧「どうしよう、生きてる、よね?」


嶺亜「大丈夫、まだ生きてる。でも病院に連れて行った方がいいかもしれないけど、大丈夫かな……」


大光「俺が連れて行く。多分矢花には今刺激を与えない方がいいから」


琳寧「そう、ですか……」


大光「矢花には俺から話しておく、警察に行くかどうかは矢花に決めてもらう」


大光はそう告げると矢花を抱えてVoidへと戻って行った。


琳寧「……ところで、あなたはどうして矢花さんの連行を拒否したのですか?」


琳寧は克樹が矢花を止めた理由について聞いてみることにした。


克樹「彼、予知夢を見る人なんです。彼の夢に従うか、止めるかの行動を僕らは普段行っています。署に連れて行かれたら僕らはどうすればいいかわからなくて」


琳寧「そんな何時間も拘束はしませんよ、話を聞くだけで逮捕するわけではないので、すぐに解放できると思います」


克樹「そうですか……わかりました。嶺亜、また会おうね」


克樹は嶺亜に微笑みかけると立ち去って行った。

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作者名:氺 | 作成日時:2022年5月2日 20時

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