IRI$ Seven (ページ15)

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嶺亜「ねえ先輩、先輩ってたしかVoidにいる人の研究してましたよね？」

「え、まあ、うん」

嶺亜は隣に座っていた先輩記者にそう尋ねた。Gelbに所属する記者は、それぞれが別の取材を行なっている。

隣の先輩記者も、体格はどう見ても警察寄りだが、甘いものが好きだったりする意外な点がある。

そして彼はVoidの取材を行なっていると聞いたことがあった。

「まあそう言っても俺はそこにいるスタッフじゃない方だけどな。なんかあったのか？」

嶺亜「先輩が取材しているのっていわゆる人体実験されている人ですよね？」

「まあ……一応」

嶺亜「その人たちって外に出ることできるんですかね」

「外か……そういえば彼らにはパートナーとして研究員がついているらしいけど、その研究員の裁量によっては外部との接触や外出ができるって聞いたぞ」

嶺亜「誰がいつ外出ってわかったりします……？」

「いや流石に個人情報だから無理だってwwでも、近いうちに外出するのかな、1人嬉しそうにしてた子はいたよ」

嶺亜「それでも十分です、ありがとうございます！」

嶺亜は先輩記者にお礼を言った後、携帯を取り出して琳寧に連絡を取った。