IRI$ Seven (ページ13)

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黎「……！、はぁ、また夢か」

黎が目覚めた時、彼の体は汗でぐっしょりだった。

黎「なんだよ、今の……」

黎が見た夢は、銀髪の少年が黒い人を殺す夢だった。

不気味に感じたのは、夢に出てきた銀髪の少年が、同僚にひどく似ていたこと。

黎「当たらない、よね？」

黎はその体質上、予知夢を見ることが多かった。彼は何度かその予知夢で人を助けたこともあったものだから彼のことを預言者と呼ぶ人も出てきた。

忘れないように、黎はノートとペンを取り出して予知夢の内容をメモしていく。

銀髪の少年の夢の隣のページを見て、黎は思い出したように声を上げた。

黎「伝えにいかなきゃ、いけないかな？」

教会に通う、自分と同い年の子に会いたいと言う人がいると言う夢。

黎「……はぁ、今日行くか」

時間も時間、黎は諦めたように準備を始めた。

やがて黎はヴェルデ教の教会までやってきた。