IRI$ Seven (ページ2)

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嶺亜「あっ、おつかれ〜」

「嶺亜さんなんで……？」

ROODを取材していた後輩記者が出てくるのを見て嶺亜は挨拶したら、彼はなぜ嶺亜がいるのかと不思議そうに見ていた。

嶺亜「あっ、ちょっとした情報提供でさ」

嶺亜はその雰囲気を察して説明すると、納得したようになってそのまますれ違っていった。

琳寧「こっち座ってて、なんか飲む？」

嶺亜「琳寧と同じの」

やがて琳寧が飲み物を持ってきた。嶺亜はそれを一口飲んだ後、普段自分が取材の時に使っている端末を取り出して、それを琳寧に見せた。

嶺亜「Voidって呼ばれる実験施設があるみたいで、そこで人体実験してるって噂が」

琳寧「あ〜、たしかに聞いた事があるかも」

Voidとは、知る人ぞ知る研究施設である。そこでは違法スレスレな実験が行われているだの言われているが、あからさまな違法行為や通報がないため、警察も動けないのである。

琳寧「なんとかしたいのはやまやまだけど、アウトって要素がないと琳寧たちも動けないんだよね……」

嶺亜「それなら任せて」

嶺亜は微笑んで携帯電話を取り出した。