Giurare (ページ8)

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04：Compagno ページ8

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薄暗い足場の悪い道。さっきまで大丈夫！とか言ってたジェシーもこの不気味な雰囲気しかしない森の中のお陰で静かになっていた。

｢…ジェシー、これさ、本当に抜け道？｣

ジェシーにこっち抜け道になりそう！と言った言葉をまんまと受け入れて進んで来た樹自身は明らかにこの森から抜けれるのか不安の色を見せていた。

｢だってぇ…そんなに長くないと思ってたもん、｣

しゅん、と眉を下げて小さくなっている。
薄気味悪さにビクビクしてるジェシーは樹の後ろにピタリ、とくっついて離れない。
樹からしたらとても歩きにくい、そんな状態なのだ。

｢ジェシー、もうちょっと離れて歩いて欲しいんだけど、｣
｢むり！怖いじゃん！！！！｣

ねぇ、貴方ほんとに悪魔？？？？？
普通の人間からしたら貴方の存在の方が怖いんですけど。

少し歩いた先に開けた場所に出そうだった。

～♪

なにか聞こえる…？

～ Amazing grace how sweet the sound
That saved a wretch like me.

影からこっそりと覗き込むと、白羽の金髪の青年が岩に座って歌を歌っていた。

｢…たい、が？｣
｢ジェシー、知り合い？｣

いや、でも、たいがは…と上手く会話のキャッチボールができていない2人。
金髪の青年が2人が影から覗いていたのに気がついたのか、直ぐに森の奥へ消えてしまった。

｢ジェシー？｣

うーん、と考え込んでしまって反応がない。
あ、普通に話しかけて森を抜ける道教えてもらえばよかった…なんて思ったがもう時は既に遅し。
金髪の青年は森の奥に消えたばかりだ。