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Please look for a cat.
猫を探して
ーーー
ーー
ー
「ーで、なんの依頼？」
「やぁ、俺の名はデイビット。デイビット・ニャルフだよ。君の名前を教えてくれないかい？白銀のレディ」
歪んだベビーフェイスを見れた俺はそれで満足し、そっと白銀のレディの手を掴んだ。
「はっ、テメェなんかに教える名なんかねぇ、失せろ」
「デイビットさん…？聞いてる？」
振り払われた手を再び掴み彼女を口説く。
うるさいぞ、レイ。俺は今彼女を口説き落とすのに必死なんだ。依頼よりも大切な時が今此処にある…！
「そういう反応もいいね…。ぜひ一緒にショッピングに行かないかい？お兄さん奢っちゃうよ？」
「うぜぇ、失せろ、殺すぞ」
「辛辣！でもいい…そういう女性は口説き落としがいがあるってもんだからね」
鼻の下が伸びた、デレデレとした顔で塵を見るような目で見てくる彼女の手を握っているとプツンと線が切れるような音がした。
ゾワッとした寒気が俺を襲う。
その寒気が送られている先は超絶笑顔のレイ。
「デイビットさん、いい加減にしてください。ちゃんと依頼を話してくれませんか。
じゃないと、、、」
「わ、悪かった！！ちゃんと話すからそんな怒るなよ…」
「じゃあさっさと話しておかえりください」
「辛辣ゥ！！」
流石に怒ったレイとバチバチするのは嫌なので依頼について真面目に、真面目に話すことにした。
その際彼女の手を握っていた手をレイに無理やり離されたことは言うまでもない。
「今回持ってきた依頼は俺にしては超絶簡単な依頼だ」
「…」
そんなわけあるか。と目が語っている。
疑いの目を向けてくるレイに俺ってそんな信用ないの…？と落ち込むふりをしたらキモッとぼそり言われた。
思わず心臓を抑えてしまった。胸が痛い…。
「再び聞くけど、なんの依頼？」
レイは冷めた目で俺に聞いてきた。
俺の心はズタズタボロボロの傷だらけだ。
それでもレイが怖いので依頼内容を告げる。
「猫探しだ」
「猫、探し…？」
此処で正直に述べよう。
今までの中で一番傷ついたのは、レイの
ありえない。デイビットさんがそんな簡単な依頼を本当に持ってくるなんて、そんなの、ありえない…！
と語る目とぼそりと出てしまったであろう、そんなのデイビットさんじゃない…。の言葉だ。
思わず泣いた。
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作者名：紫無み x他2人 | 作成日時：2017年6月5日 12時
