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The choice you choose?
きみの選ぶ選択は？
ーーー
ーー
ー
「……手ェ、離せ」
レイに貸してもらった部屋に入りるとレディから手を離せと言われてしまった。
未婚の女性の肌を触るのは紳士としてあるまじき行為である。
「おっと、これは失礼。気を悪くしないでくれよ、レディ」
俺はぱっと手を離してレディから距離をとった。
彼女は黙ったまま俺を鋭く睨みつける。
さっさと話せ、クソが。と目が語っていた。
俺は怖い怖いと肩をすくめる動作をして本題に入る。
「単刀直入に聞こうか。
君は闇の人間だろう？」
この言葉を言った瞬間、ピトリと俺の首筋に当てられるナイフ。
ひやりとしたナイフの冷たさが自分の命の危機を教えてくれる。
「…だとしたらどうすんだ」
先ほどまでとは違う、低く感情の籠らない声が俺のそばで聞こえた。
俺は軽い調子で答える。
「何も、ただこれから君がどうしていくのか気になってね」
ピクリとナイフが震え、俺の首筋が切れた。
「…」
レディは何も言わない。
何も言わずただ俺にナイフを突きつけるだけだ。
「…チッ」
レディはナイフを下ろした。
やっと見れたレディの顔は不機嫌です！と言わんばかりの表情で俺を睨みつける。
「てめぇには、関係ねぇだろ。私がこれからどうしようと、何しようと。
てめぇらには、関係ねぇ」
レディの視線は俺から入ってきた扉へと移る。
扉の向こう側に居る、こちらから見える影がびくっと動いた
やれやれ…。
「レディ、君のような美しい女性にこんなきついことを言いたくはないんだけれどね…言わせてもらうよ」
部屋に置かれた椅子に腰掛け、一息ついてから言葉をぶつける
「君は闇の人間でレイは表の人間だ」
「は？」
レディの目が丸くなる。可愛い。
「何当たり前のこと言って…」
「表の人間のであるレイが闇の人間である君を匿った、手当したと知ったら、裏社会の人間はどういう行動をとるかわからないわけがないね？」
「！！」
レディの顔色が悪くなる
「俺としては困るんだよ。レイに被害が及ぶのはさ。これでも俺、あいつの保護者だからね」
レディはうつむいて、震えていた
「っ、どうしろっていうんだよ！」
「闇に戻りたいなら戻ればいい。
俺はレイを全力を尽くし向こうの人間から守るだけさ。
でも君がもし、表になりたいなら、俺が手を回そう。全ては君の選択次第だ」
俺は組んでいた足を解き、椅子から立ち上がった
「どうする、レディ？」
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作者名：紫無み x他2人 | 作成日時：2017年6月5日 12時
