《２》死ぬ前に僕と恋愛しよう？【五条悟】

51話 ページ9

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「で、五条さん……これはなんだと思う？」

「さぁな〜。てか、なんで五条さん呼びなわけ？」




目線を合わせずに聞かれるが、そんなの決まっている。






「だって君の苗字でしょ？ いつも五条さん呼びだったし」




いつも五条さん呼びしていたのに、小さい頃の五条さんのことを名前とかで呼べる？



無理です。





違和感しかないし、戻ったとして彼の前で間違えて名前を呼んだら恥ずかしいじゃないですか!?





「五条さん呼びすげぇ気持ち悪いんだけど。俺、基本的に名前で呼ばれる方が多いし」

「……えぇ……まぁ、今はクソガキんちょだもんね。悟くん」




ウザイくらいの笑顔を向ける。






「お前喧嘩売ってんだろ」

「売ってないし、買ってもいいけどお高いよ？」

「そうじゃねぇし、金なら払えるし」

「……あぁ、お金持ちなんだっけ……」






少しして思い出し、小刻みに頷く。









じゃあ金額ネタは使えないな……。



あぁ、でもお友達はいないんだよな。




お友達ネタは使えるな。









「なんか失礼なこと考えてるな？」

「考エテナイヨ〜。それより、この穴をどうする？」







上手く話をそらし、悟くんの意識をそちらに移す。





やはり年齢の低い子供は扱いやすい。






「あぁ……どうせ呪霊の仕業だから、また何か仕掛けてくるまで様子見だな」

「マジぃ〜!? いつになったら出られるんだよぉ〜！」









空を見上げるように横になり、眩しくて腕で目を隠した。




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