58話 ページ18
──
「こんなものじゃない？」
「お、おぉ！ 野薔薇ちゃん凄い！ 器用だね！」
鏡に映った自分を眺めながら野薔薇ちゃんを褒め称える。
「これくらい朝飯前！ と言うか、さっきから通知ヤバ……」
「やっぱり気のせいじゃないよね……」
昨日は、服やバッグなどを持ち、野薔薇ちゃんの部屋に泊まらせてもらった。
手先が不器用でヘアアレンジが苦手なため、野薔薇ちゃんにお願いしたからだ。
一緒に出かけるのに心配なのか、五条さんからのメールが5分おきに届いていた。
「よく付き合ってられるわね……」
「……そういえば私さぁ、告白？ されて “イエス” の返事してない気がするんだよね」
「え!?」
「気がするだけね!? 気がするだけ！」
ふと思い返してみれば、私は「イエス」「はい」「おっけー」などの言葉を返していない気がする。
ただただ疑問を抱いたまま話が進んでいき、気づいたら付き合ってる感じになっていた気がする。
「……あ、そろそろ出るね。野薔薇ちゃんありがとう」
「いえいえ！ それじゃあ、楽しんできてください！」
笑顔で送り出してくれた野薔薇ちゃんに手を振り、集合場所に向かった。
集合場所は、初めて出逢った公園と指定された。
あまり遠くはないが、歩くのには少しめんどくさくなる、微妙な距離。
「……いないか」
集合時間の2分前に着いたのだが、五条さんはまだいなかった。
そこから5分待ち、集合時間を過ぎても来ない。
段々と不安が込み上げてくる。
「時間合ってるよね……場所もここで間違いないはずだし……」
前を向くと、スキップ気味に大股で歩く五条さんがいた。
ロングコートをなびかせながら歩いている様子が絵になる。
近くを通る女性全員が振り向き、コソコソと喋ったり息が漏れている。
「お待たせ。ごめん、少し遅れちゃった」
「いえ！ 大丈夫です」
ヘラッと笑い、突き刺すような女性の視線に耐えた。
───
結果発表はまだだけど、一応入試が終わって数日経ったので更新させていただきました！
遅くなって申し訳ありません！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 169人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
愛 - あ…笑笑パッパーエンド笑笑ハッピーエンドです笑ごめんなさい笑 (1月31日 19時) (
レス) @page8 id: c3a5fb6d36 (このIDを非表示/違反報告)
夏斗(プロフ) - 愛さん» ありがとうございます！！ ひとつ気になってしまって……誤字だとはわかるんですが……パッパーエンドってなに!?笑 これからも更新頑張ります！！ (1月31日 7時) (レス) id: 61784e28aa (このIDを非表示/違反報告)
愛 - クソガキ五条めっちゃ可愛いですね！私も好きな作品がパッパーエンドじゃなくて、、でも、最後いい感じで終わって…多分作者さんとおんなじかなー？とか思ってます笑更新頑張って下さい！！ (1月30日 21時) (レス) id: c3a5fb6d36 (このIDを非表示/違反報告)
夏斗(プロフ) - なーとさん» コメントありがとうございます！ そう言って貰えて嬉しいです😭 これからも更新頑張ります！ (1月30日 20時) (レス) id: 61784e28aa (このIDを非表示/違反報告)
なーと(プロフ) - あぁ五条先生かっこかわいいよぉぉぉぉぉぉぉ！これからも応援してます大好きです!!!! (1月30日 19時) (レス) @page7 id: 30737ba1ce (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夏斗 | 作成日時：2024年1月25日 21時
