《２》死ぬ前に僕と恋愛しよう？【五条悟】

56話 ページ15

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1年ズたちと別れ、一人で校舎内を散策していた。



角から現れた五条さんは、目隠しを外しながら近づいてきた。




焦った顔もイケメンだ。







「ちょっとAちゃん！」

「はい？」

「さっき、1年ズからニヤニヤした顔を向けられたんだけど！」

「さぁ……なんででしょうね？」










あたかも「喋ってない風」を装う。



しかし、五条さんは食い下がってきた。






「喋ったでしょ!?」

「なにをですか？」

「この前の任務のときの！」

「？」






ハッキリ言わない五条さんに、笑顔で首を傾げる。






「あのさぁ！ 秘密って言ったよね……？」

「私はなにも……」





知りません、という態度を突き通す。



五条さんも諦めたのか、ため息をつきながら1歩下がった。









「まぁいいや」




いいのかい。








「今度の土曜日に休み取れたから、デートしない？」

「デート!?」





正直ものすごく断りたい。




五条さんと歩くと他の女性の視線が凄そう。





「うん。映画見に行ったりしようよ！」

「……そうですね、行きましょう」








あまりにも目を輝かせて言うものだから、断れなかった。




五条さんがルンルンで去っていくと、壁に沿ってズルズルとしゃがみ込んだ。







「服、どうしようかな……」







まずはオシャレな人に相談しようと、野薔薇ちゃんとのトークルームを開いた。

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