9話 ページ9
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「Aちゃん、着いたよ!」
「ん、……はい」
東京の中心部から離れた森の中。
古い建造物の門の前に車は止まった。
「ここが、仕事場ですか?」
「うん。東京都立呪術高等専門学校。通称、呪術高専」
運転手さんとはそこでお別れした。
門をくぐり、長い道を歩いて校舎に入った。
「ここ、僕の担当する1年生の教室。個性強いけどいい子たちばかりだよ」
「はぁ……」
中からは複数人の声が聞こえてくる。
「なぁ、五条先生って彼女いると思う?」
「いないでしょ」
「いるとしたらあの人に洗脳されてるか脅されてるかの二択だな」
……酷い言われようだ。
上を見上げると、目を細めて笑っている五条さんと目が合った。
下から見るイケメンな顔、表情にドキッとする。
「ふふっ、このまま中入っちゃおっか」
「え?」
「ん? もう、僕は君の彼氏でしょ?」
いえ、まだ返事していないのですが。
了承していないのですが。
「大丈夫。ちゃんと愛してるから」
「……」
「あ、照れてる〜」
うぜぇうぜぇ。
イケメンって言うところもウザイ。
頬をつつかれ、避けているとドアにぶつかって大きい音が鳴る。
「おわっ!」
「てめぇ、いたならさっさと入れ……!?」
「釘崎? どうした……って、誰ですか、この人」
ドアから3人の男女が覗いた。
あれ、このクラス、席が3つしかない……?
「やっほ〜! この子? 僕のカ・ノ・ジョ♡」
「「えぇぇぇぇ!?」」
「嘘つかないでください」
「ホントだよ!」
五条さん、信用されてないのかな……?
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夏斗(プロフ) - 不鬱さん» いやぁ、なんか凄いお金は渡してるイメージがあって! 自分でも少し笑いながら書いてました笑 (1月5日 20時) (レス) id: 61784e28aa (このIDを非表示/違反報告)
不鬱(プロフ) - 五条さんからもらった沢山のお金が入った財布で笑ってしまいました!五条愛が凄いな!と思いました!? (1月5日 19時) (レス) @page33 id: d8d677a26c (このIDを非表示/違反報告)
夏斗(プロフ) - みつきさん» ありがとうございます! これからも溺愛させたいと思います!笑 (1月5日 14時) (レス) id: 61784e28aa (このIDを非表示/違反報告)
みつき(プロフ) - 五条悟の愛が素晴らしいと思います (1月5日 8時) (レス) id: 5d80019c07 (このIDを非表示/違反報告)
夏斗(プロフ) - 不鬱さん» ありがとうございます! (1月1日 13時) (レス) id: 61784e28aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夏斗 | 作成日時:2023年12月16日 18時