42話 ページ46
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「ゔぇ……」
「僕から離れたら死んじゃうから、絶対離れないでね〜」
初めて見るような異形が動き回っている様子に酔ってしまった。
口を抑え、必死に逆流してくる胃液を抑える。
「おっと……」
後ろから攻撃が来たのにも関わらず、サラッと避けて祓う。
正面から来た攻撃も、怖くて目を瞑ったが、目の前で止まっていた。
なんで?
聞いてみたら術式が云々かんぬんと言われたが、よくわからない。
「僕から離れない限り攻撃は当たんないから安心してね!」
「凄いですね……」
「僕、最強だからね」
あ、現代最強呪術師なんだっけ……。
でも自分で最強って言うのは厨二病っぽいよなぁ。
顔がいいから、なんでもありだけど。
「ん〜……めんどくさぁ。ふっとばせちゃえば楽なんだけどなぁ」
「え?」
何を言っているの?
五条さんを見上げるも目は合わず、綺麗な輪郭が見て取れただけだった。
「まぁ、流石に怒られるし……でもここだけなら少しくらい……」
「ご、五条サン……?」
五条さんの服を掴んでいる右手に力を入れる。
さすがに、ここら一体、砂漠化とかはない……よね?
「……A、僕のカッコいいところ見たい?」
目隠しを外し、ニコニコと機嫌を取るように訊ねられる。
くぅ〜っ!
既にかっこいい!!
「ねぇ、(名前 )聞いてる?」
「あっはい! いや……もう十分かっこいい、です……」
すると口に手を添えて「はわわ」と喜んでいたが、すぐにキリッとした表情になった。
「もっとかっこいいところ見れるよ!」
「……いや、見たいですけど……。辺り一面平野……とかにならない……ですよね?」
「……」
笑顔のまま黙り込んでしまった五条さんの顔で察したため、謝罪とともに遠慮した。
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夏斗(プロフ) - 不鬱さん» いやぁ、なんか凄いお金は渡してるイメージがあって! 自分でも少し笑いながら書いてました笑 (1月5日 20時) (レス) id: 61784e28aa (このIDを非表示/違反報告)
不鬱(プロフ) - 五条さんからもらった沢山のお金が入った財布で笑ってしまいました!五条愛が凄いな!と思いました!? (1月5日 19時) (レス) @page33 id: d8d677a26c (このIDを非表示/違反報告)
夏斗(プロフ) - みつきさん» ありがとうございます! これからも溺愛させたいと思います!笑 (1月5日 14時) (レス) id: 61784e28aa (このIDを非表示/違反報告)
みつき(プロフ) - 五条悟の愛が素晴らしいと思います (1月5日 8時) (レス) id: 5d80019c07 (このIDを非表示/違反報告)
夏斗(プロフ) - 不鬱さん» ありがとうございます! (1月1日 13時) (レス) id: 61784e28aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夏斗 | 作成日時:2023年12月16日 18時