39話 ページ43
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「え、乙骨くんだけ任務!? 1人で!?」
悲しそうに眉を下げている乙骨くんと、真希さんたちを交互に見る。
「憂太は特級だからな」
「数人で行くより、ひとりで行った方が早いんだよ」
「しゃけ」
乙骨くんは今にも泣き出しそうな勢いで顔を歪め、「仕方ないんだよ……」と呟いた。
「そうだね……リカちゃんがいるもんね……うん……」
リカちゃんと話しているのか、ボソボソと上を向いて喋っている。
私は何も見えないので、その光景がただただ異様に感じる。
上を向いてひとりで話す青年、軽くホラーだ。
「いいからシャキッと行ってこい!」
「だって……」
「昆布! ツナマヨ!」
「え……本当……?」
「だから早く帰ってこいよ」
「うん……!」
狗巻くんの (私には分からない) おにぎり語に励まされ、乙骨くんは小走りでスーツに身を包んだ人の所へと向かって行った。
「狗巻くん、なんて言ったの?」
「憂太が帰ってきたら餃子パーティーする」
「へ〜! 楽しそうだね」
「Aも参加するだろ?」
「……一応、五条さんに確認とってみる!」
A2年生の餃子パーティーに参加していいですか?
GLGいいよー! 僕も参加しようかな!
みんなに返信を見せると、それぞれ携帯を取りだして、文字を高速で打ち始めた。
どうやら、2年ズと五条先生のグループらしい。
仲良いな。
真希おっさんなんかお呼びじゃねぇんだよ!
パンダ悟は仕事を片付けて傑の手伝いでもしてろ
棘そーだそーだ!
全て直ぐに既読がつき、五条さんからは1つ、号泣しているスタンプが送られてきた。
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夏斗(プロフ) - 不鬱さん» いやぁ、なんか凄いお金は渡してるイメージがあって! 自分でも少し笑いながら書いてました笑 (1月5日 20時) (レス) id: 61784e28aa (このIDを非表示/違反報告)
不鬱(プロフ) - 五条さんからもらった沢山のお金が入った財布で笑ってしまいました!五条愛が凄いな!と思いました!? (1月5日 19時) (レス) @page33 id: d8d677a26c (このIDを非表示/違反報告)
夏斗(プロフ) - みつきさん» ありがとうございます! これからも溺愛させたいと思います!笑 (1月5日 14時) (レス) id: 61784e28aa (このIDを非表示/違反報告)
みつき(プロフ) - 五条悟の愛が素晴らしいと思います (1月5日 8時) (レス) id: 5d80019c07 (このIDを非表示/違反報告)
夏斗(プロフ) - 不鬱さん» ありがとうございます! (1月1日 13時) (レス) id: 61784e28aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夏斗 | 作成日時:2023年12月16日 18時