30話 ページ34
──
「お待たせしました!」
マンションの前で待っていると、黒い車が目の前に止まった。
中から眼鏡をかけた男性──伊地知さんが出てきた。
「こんにちは、どうしましたか?」
「その、家で一人は不安だと言うので、五条さんが、高専に連れていけと……」
「……なんか、申し訳ないです……」
「いえ、これくらいならかわいいものです。さぁ、どうぞ」
何かを思い出したのか困ったように笑う伊地知さんが、ドアを開けてくれた。
え、執事?
後ろの座席に乗り込み、ドアがしっかりと閉められると車が発進した。
「どこかコンビニに寄りますか?」
「あ、いえ! 平気です……」
「そうですか。あの、高専についたら2年生のみなさんがいらっしゃると思うので……」
「あ、わかりました」
昨日は一年ズで、今日は二年生たちか……。
いい感じに親睦を深められそうで嬉しいなぁ。
高専に着き、車から降りると、門の内側にパンダがいた。
「あ、パンダくん!」
「よぅ、A。昨日も今日も楽しそうだな」
「パンダくんは今日もパンダだね」
「当たり前だろ!」
歩き出したパンダに着いてくように後ろを歩く。
教室に行くと、真希さんと狗巻くんと、もう1人、知らない人がいた。
多分、ここの生徒なのだろうが、彼だけ制服の色が違くて、異様に浮いていた。
256人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夏斗(プロフ) - 不鬱さん» いやぁ、なんか凄いお金は渡してるイメージがあって! 自分でも少し笑いながら書いてました笑 (1月5日 20時) (レス) id: 61784e28aa (このIDを非表示/違反報告)
不鬱(プロフ) - 五条さんからもらった沢山のお金が入った財布で笑ってしまいました!五条愛が凄いな!と思いました!? (1月5日 19時) (レス) @page33 id: d8d677a26c (このIDを非表示/違反報告)
夏斗(プロフ) - みつきさん» ありがとうございます! これからも溺愛させたいと思います!笑 (1月5日 14時) (レス) id: 61784e28aa (このIDを非表示/違反報告)
みつき(プロフ) - 五条悟の愛が素晴らしいと思います (1月5日 8時) (レス) id: 5d80019c07 (このIDを非表示/違反報告)
夏斗(プロフ) - 不鬱さん» ありがとうございます! (1月1日 13時) (レス) id: 61784e28aa (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:夏斗 | 作成日時:2023年12月16日 18時