24話 ページ26
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チャイムの音で顔を上げると、モニターで誰が来たのか確認した。
「Aさん! きたわよ!」
「Aさーん!」
そこそこ大きい声で、野薔薇ちゃんと虎杖くんが私の名前を呼んでいた。
後ろには伏黒くんが申し訳なさそうに立っていた。
「す、すぐ開けるから待って!」
どこで開けるんだ……ここか?
ボタンを押し、セキリティドアを開けてあげる。
玄関まで行き、外で3人が来るのを待った。
「Aさん!」
キラキラした目でこちらまで走りよってきた野薔薇ちゃんと虎杖くん。
子犬みたいでかわいい。
2人に対し伏黒くんは、やや小走りで来ると、虎杖くんの頭をグーで殴っていた。
「すみません。五条先生が……」
なるほど。
どうやら、五条さんは任務とやらに行く前に、3人に私の相手を頼んだそう。
そんなお子様じゃないんだけどなぁ。
「いいよいいよ。あがる? どこか出かける?」
「五条先生が家にいろって……」
「そっか。それじゃあどうぞ」
ドアを開け、3人を中に促す。
リビングに入った野薔薇ちゃんと虎杖くんは、「ひろっ!」と叫んでいた。
「ごめん、私も今日ここに来たから飲み物とか出せないんだけど……」
「あ、俺やります。あの人とは付き合いが長いんで……」
「私ココア」
「俺も!」
伏黒くんはキッチンに入ると、適当にカップを出して、テキパキと飲み物を用意してくれる。
「Aさんはどうしますか?」
「あ、コーヒーで……」
「砂糖はそっちのテーブルの上にあります。ミルクはそこの棚に」
「あ、ありがとう……」
え、伏黒くんって五条さんの奥さんなの……?
ミルクと砂糖を適当に入れ、モヤモヤしながら一口飲んだ。
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夏斗(プロフ) - 不鬱さん» いやぁ、なんか凄いお金は渡してるイメージがあって! 自分でも少し笑いながら書いてました笑 (1月5日 20時) (レス) id: 61784e28aa (このIDを非表示/違反報告)
不鬱(プロフ) - 五条さんからもらった沢山のお金が入った財布で笑ってしまいました!五条愛が凄いな!と思いました!? (1月5日 19時) (レス) @page33 id: d8d677a26c (このIDを非表示/違反報告)
夏斗(プロフ) - みつきさん» ありがとうございます! これからも溺愛させたいと思います!笑 (1月5日 14時) (レス) id: 61784e28aa (このIDを非表示/違反報告)
みつき(プロフ) - 五条悟の愛が素晴らしいと思います (1月5日 8時) (レス) id: 5d80019c07 (このIDを非表示/違反報告)
夏斗(プロフ) - 不鬱さん» ありがとうございます! (1月1日 13時) (レス) id: 61784e28aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夏斗 | 作成日時:2023年12月16日 18時