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me side
｢私の名前はアルプ。アルプ・ブルーメよ。この国に忠誠を誓って、もう随分経つわ｣
『...』
al｢貴女の名前は？｣
『...リュウ、とだけ名乗っておきます』
al｢リュウ.....もしかして、何でも屋の"リュウ"かしら！｣
『...ご存知だったとは』
睨み合うこと数分。埒が明かないとばかりに話しかけてきた司書──アルプ・ブルーメは、かつて私が生業としていた何でも屋の名を聞いて目を輝かせた。
al｢まぁ...貴女があのリュウなのね！性別不明、どんな任務もそつなくこなし、水のように掴みどころのないと言われていた...』
『そんなこともありましたね』
al｢あら、随分ドライじゃない。人に褒められたら誰だっていい気分になるものよ？｣
『...残念ながら、仕事に私情は持ち込まない主義なので』
──嬉しい誤算が1つ。
どうやらアルプは、私がまだ"何でも屋"として雇われていると思っているらしい。実際は足を洗った身だが、このまま上手く丸め込めるのであればそれに越したことはない。必要最低限の戦闘で終わらす。でなければ破壊に間に合わない。
al｢ねぇ、リュウさん。貴女は報酬さえ貰えれば何でもするんでしょう？w国なんかに付くのは辞めて、θ国に来ない？｣
『...戦争中の国相手に交渉か』
al｢違うわ。貴女に交渉してるのよ...何でも屋の"リュウ"に、ね？｣
『...』
オスマンを相手にしているような、底の知れない読み合い。先にナイフをかざすのが先か、撃たれるのが先か…どちらにしろ平和に解決、とはならないようだ。
al｢──残念。どうやら交渉不成立のようね｣
『初めから成立しないとわかっていただろう』
al｢ええ、分かっていたわ...でも、最初から貴女の負けだったのよ｣
『それはどういう.......っ！？』
背中に感じた複数の殺気。武器を避けるため瞬時に身体を捻った直後、アルプの放った銃弾が脇腹を掠めた。
『.....ｯ』
al｢あら...貫通させるつもりだったのに掠っただけね。流石"黒狼に愛された娘"...かしら｣
『なんっ.....それ、は...っぁ』
al｢ごめんなさいね？どうしても貴女に興味があったから｣
咄嗟に押さえつけられ、アルプを睨もうとすると視界が揺れる。──麻酔銃だと、すぐにわかった。
al｢人間用よ。私が開発したの。...黒狼の血が混ざる貴女でも、流石に対処できないわ｣
『こく、ろうの、血...』
口が回らない。引き摺られるように拘束され、次第に重たくなる瞼の先で、初老の女は静かに笑った。
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(｡･ω･｡) - 子れは神ですか？神ですね（自己解決）ありがとうごさいますm(_ _)m (2021年12月29日 10時) (
レス) @page38 id: 564be5b250 (このIDを非表示/違反報告)
おぼろどうふ(プロフ) - うおうおうおうおうおうおう……ッッッ(混乱)なんだこれなんだこれ…！ずっと更新待ち望んで見るぞーって思ったらめっちゃ一気に話出てるし尊いしgr氏の獣みすきだし、夢主おめでとうだし……ッッ！！ここが天国ですね(昇天) (2021年1月4日 1時) (レス) id: c248a8f0c7 (このIDを非表示/違反報告)
Toki(プロフ) - おぼろどうふさん» ありがとうございますっっ！ (2020年11月23日 0時) (レス) id: 077d8e943d (このIDを非表示/違反報告)
おぼろどうふ(プロフ) - おかえりなさぁぁい！！待ってました！ (2020年11月21日 19時) (レス) id: c248a8f0c7 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - Tokiさん» 困惑と思惑4、の最後の言葉、すごい鳥肌が立ちました。いい意味です！もう、最高ですか… (2020年9月30日 20時) (レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Toki | 作成日時：2020年7月24日 21時
