44話 ページ45
me side
トンちゃんと仲直りして数日。
比率的に人間でいることが増えたトンちゃんは、最近何かとソワソワしている。
『トンちゃん、なんかあったん？』
tn｢んっ！？なんでもないで！｣
『そかー…じゃ、バイト行ってくるな』
tn｢行ってらっしゃい｣
大学は珍しく3限で終わり。
今日は久々のバイトだからと気合いを入れて準備をする中、最近テレビで覚えた歌を口ずさみながら洗い物をするトンちゃんを盗み見る。
最近気がついたことだが、トンちゃんは世話焼きだ。
皿洗いや自分の服の洗濯なんかはすぐに覚えたし、最近は簡単な料理なら作れるようにもなった。今は卵焼きを練習中らしい。しょっぱかったり硬すぎたりするが、トンちゃんが作ってくれるってだけで嬉しくなるんだからペット効果とは素晴らしい。
『はーバイト久々やな…』
バ先はそこそこ遠いがその分電車だと金がかかるので、移動は勿論いつものバイク。軽く飛ばして40分弱で見えてくる大きな公立図書館。館員専用のチャリ置き場にバイクを止めて裏口から入り、警備員さんに会員証を見せて入ると既に見知った友人が来ていた。
｢あ、Aちゃんやん｣
『やぁー鬱。髪伸びたなお前』
草臥れたTシャツにジーパンを履いたヘラヘラした男は高校同期の鬱島大。大学は別だがバイト先が奇跡的に被った人その1。よく彼女
ut｢んーやっぱり？前髪鬱陶しいねんなぁ｣
『数いるうちの彼女に切ってもらえや。ついでに縁も切ってこいや』
ut｢別に上手いことそこ掛けんでええからね？｣
ぴーぴー騒ぐ鬱を無視して荷物を置き、備え付けてあるコーヒーメーカーにお金を入れて待つ。出来上がりを待つ間に、鬱の情けない声にも動じずに本を読む男へと声をかけた。
『お久しぶりエミさん。今日も熱心やね』
｢…あっ、Aさん！すみません、本に熱中して気が付きませんでした…｣
『いつもの事やから大丈夫よー』
柔らかい亜麻色の髪を丁寧に分けた、色彩の薄い男。
鬱と同じ大学に通う元同クラの鳶中涼。ちなみにバイト先が奇跡的に被った人その2である。
『今日は何の本読んでるん？』
em｢坂口安吾の堕落論です。久々に現代文学に触れようと思いまして｣
『はぇーなるほどね。エミさんらしいチョイスやわぁ』
ピーと鳴ったメーカーからコーヒーを取り出して、近況を報告し合うべく2人へと向き直った。
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まる(プロフ) - は〜ぇ〜〜〜〜？？？章の最後にそれ持って来ますか…はぇ〜……叫んじゃった…ネタバレもせんし検索避けするけど、これから読む人覚悟してほしいレベルで最高作品ですねこれ…続編行ってきます (6月23日 11時) (
レス) @page50 id: 33402943a7 (このIDを非表示/違反報告)
モッチンプリーン - ふぁｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯ、トンちの純粋さ が神ってる……ぐへへ……（変態） (2022年6月27日 0時) (レス) @page28 id: f9adfbd91d (このIDを非表示/違反報告)
天の河 - くああ800票を801票にしてしまったぁ…続編も楽しんできますね！ (2020年12月23日 19時) (レス) id: cb69af0fdb (このIDを非表示/違反報告)
そらばうぉ＠（大体）同い年卍同盟(プロフ) - ななななんと…grさん…！なんか悲しいっ…！？ (2020年10月16日 17時) (レス) id: c189a0280b (このIDを非表示/違反報告)
めろん - トントンさんが可愛すぎる！！あと、ぺ神さんがお兄ちゃんっていうところもめっちゃ好きです！これからも体調に気をつけて、更新頑張って下さい。応援してます！！！ (2020年10月3日 16時) (レス) id: aafa0eac70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Toki | 作成日時：2020年6月30日 7時
